JU カースクリーントタイトル
映画で活躍する車をラ・フランス堺が独断と偏見でピックアップ!
今月は「ダイハード3」を紹介。
 
みなさん、気になるあの娘(表現古!)に「○○さんってどんな映画が好きなんですか?」と聞かれた時ってどう答えますか?ちなみに私はさんざんここでアクション映画ばかり紹介しておきながら「う〜んやっぱりウォン・カーワイの映画かな。ドイルの手ぶれ映像がいいんだよね」なんてついカッコつけてしまいます(逆にカッコ悪いか・・・)
でも今回ここで紹介する映画を見て、私は反省しました!男はやっぱり一番好きな映画を堂々と主張すべきなのです!
そう!好きな映画は軟弱でピンぼけの映画ではなく「ダイ・ハード」なんだと!

 


「ダイ・ハード3」は、ブルース・ウイリスの出世作にして、アクション映画の流れを完全に変えてしまった傑作「ダイ・ハード」の第3作目。1作目はビル、2作目は空港と、これまで「限られた空間」の中で孤軍奮闘するのがウリでしたが、今回の舞台はなんとニューヨーク全体!突然与えられた広大な舞台で、停職中で、妻とも別居中のジョン・マクレーン刑事が走り回ります。
本作の舞台は元々「船」だったんだけど、同じ時期に「沈黙の戦艦」というスティーブン・セガールの大出世作が同じようなストーリーだったので、舞台を変えざるを得なかった、というのは有名なエピソードですね。ちなみに採用された脚本は元々「リーサル・ウェポン」のものだったとか・・・どおりでシリーズ初登場のサミュエル・L・ジャクソンが主役扱いされているわけです(この映画でここが一番納得いかない所なんですけどね)。それにしてもオリジナルの脚本は作れなかったんですかねえ・・・ま、面白かったからいいけど・・・。

 


監督は、1作目と同様のジョン・マクティアナン。どうしても1作目と比較されてしまう本作(ちなみに2作目はイケイケドンドン映画でお馴染みレニー・ハーリン)ですが、これまでの常連のキャストが全て出ていない事(ま、舞台がロスじゃないからね)や、閉鎖された空間で生まれていた「緊張感」がいまひとつな事など、続編映画として不満な部分が多々あります(唯一犯人だけが、1作目と関係が深いんだけど)。
でも、マクレーン刑事の主な活躍舞台であるNYPDのスタッフとの交流(ちなみに彼は管轄部署でも問題児扱いなのが笑えます。停職中だし)や、ニューヨーク全土を使ったどでかいスケールのアクションなど、1本の映画として見れば、十分に楽しめます。

 

さてさて肝心な車ですが、この映画では2台の車が活躍します。1つはイエローキャブ(野田社長じゃないよ)。ニューヨークが舞台の映画には必ず登場するあの黄色いタクシーですね(たぶんフォード製)。映画では、アメ車特有のあのフワフワのサスペンションで、カルキン君がハトおばさんと交流を深める(from ホームアローン2)セントラルパークを突っ切ります。
そしてもう1台はメルセデス・ベンツW126。通行人から「拝借した」ベンツに乗ったマクレーンはステアリングロックのヒューズを切り、車体を180度回転させて、敵に銃弾をぶち込むという、スタント&アクションを見せてくれます。
脚本の紆余曲折で、結果的にマクレーン刑事を外に出したこの映画ですが、おかげで車好きにはたまらないアクション映画がまた一つ完成しました。それにしてもマクレーン刑事のドラテクには驚きましたね。とてもヒラの刑事とは思えない運転でした。「死んでも死なない(Die Hard)男」はドラテクもハードな男でありました。

 
ダイ・ハード3
Die Hard: with a Vengeance
1995/アメリカ

監督:ジョン・マクティアナン
主演:ブルース・ウイリス/サミュエル・L・ジャクン

 
[プロフィール]
ラ・フランス堺
1972年 大阪府堺市出身
車と映画をこよなく愛する31歳。ただし映画に関してはどちらかというと「狭く深く」タイプで気に入った映画ならばビデオテープがすり切れるまで見ます。乗る車には何かしら改造したくなる軽いクルチュー(車中毒)で、プジョー205、ミニ、ピアッツァと車を乗り継ぎ、現在の愛車は真っ黄色のプジョー106S16。本業はグラフィックデザイナー。ちなみにラ・フランスとは洋梨の意味で、最近非常におっさん臭くなってしまった体型を指しています(要ダイエットだな)。東京在住。
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