titleカースクリーンタイトル

しなやかなアウディとマッチョなポルシェ。キャラクターを表現する絶妙なチョイス。

物語の序盤、ヒロインのナイアが乗るアウディTTカブリオレと、主役のイーサンが乗るポルシェ911カレラ・カブリオレは、スペインの断崖絶壁で激しいチェイスを見せてくれます。しかし、ちょっと油断した瞬間にアウディTTは大きくバランスをくずし、崖下目がけてまっしぐら。イーサンは、ポルシェをアウディに体当たりさせて助けようとします。そして最後に2台並んで大回転(ジョン・ウーは何でもかんでも回転させるのが大好き)。崖っぷちギリギリで止まり、2人は恋に落ちるのでした。
この2人が乗る車のチョイスは絶妙で、オープンカーにしたことで、スペインリゾートのゆるい雰囲気を伝えておいて、風を巻き込んでなびく髪の毛でスピード感を盛り立てる、というニクい演出効果になっています。フルタイム4WDに225馬力を駆使してしなやかに走るアウディと、RRに300馬力でモリモリと追いかけてくるポルシェが、うまく2人のキャラクターにマッチしています。こんな眺めの良なそうなリゾート地をオープンカーでかっ飛ばすなんて、考えただけでも楽しそうですよね。さすがに人を巻き込んで回転しても恋は芽生えないと思うけど(笑)。
そして後半になると、敵とのタイマン勝負に2台のバイクが登場。カウボーイのような曲芸や、ジャックナイフ(後輪を浮かせる逆ウイリーって事ね)しながら銃をぶっ放したりと、ぶったまげたアクションもエスカレート。映画はクライマックスに向かって期待も火薬の量も特盛になっていきます。
およそありえないアクションの数々に、少々強引なストーリー展開。こういった映画に「そんなわけないやん」といったツッコミは禁物。観客の前に出されるエンターテイナーの料理を「うーんこれって食材何かわからんけどうまいわー」ってな感じで楽しみましょう。あ、でもこれだけは言っとかんと。トムさん!3作目はぜひスパイらしい映画にしてくださいね!

ミッション・インポッシブル2
(2000年日本)
監督:ジョン・ウー
出演:トム・クルーズ、サンディー・ニュートン
猛毒ウイルス「キメラ」と、その治療薬である「ベレロフォン」を持ち出したある教授が、飛行機で移動中に殺され、盗まれるという事件がおきる。犯人はIMFに所属していた元特別諜報員。同じIMFに所属するイーサン・ハントは、国際的な泥棒であるナイア・ホールと、コンピューターを自在に操るルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)を味方に、オーストラリア、スペインを駆け抜け、不可能(インポッシブル)にしか思えないミッションに挑む。
[プロフィール]
ラ・フランス堺
1972年 大阪府堺市出身
車と映画をこよなく愛する29歳。ただし映画に関してはどちらかというと「狭く深く」
タイプで気に入った映画ならばビデオテープがすり切れるまで見ます。乗る車には何
かしら改造したくなる軽いクルチュー(車中毒)で、プジョー205、ミニ、ピアッツァ
と車を乗り継ぎ、現在の愛車は真っ黄色のプジョー106S16。本業はグラフィックデザ
イナー。ちなみにラ・フランスとは洋梨の意味で、最近非常におっさん臭くなってし
まった体型を指しています(要ダイエットだな)。東京在住。
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