元「205乗り」といえば外せない映画
さてそういわけで「205」といえばこの映画、「サブウェイ」ということになります。フランスが生んだ映画監督、リュック・ベッソンはなんとなく「青臭い」んだけど「熱い」映画を作る人で、84年に撮ったこの映画は、彼がヒットメーカーになるきっかけになった作品。まだ彼も若かったのか荒削りな感じもしますが、その分疾走感のあるものになっています。
まあよくよく考えるとこの監督の場合は勢いだけで作ってしまった方がおもしろいってのもあるんですけどね。青とオレンジのコントラストの映像美(特に「フィフス・エレメント」では顕著!)や、盟友エリック・セラによる音楽など、現在のベッソン・スタイルはすでにこの時点で確立されておりました。
意味不明だけどもう一回見たい、なんとも矛盾した映画
はっきり言っちゃいますと僕にとっては「よくわからない」映画でした。しかし、なぜか一気に見てしまえるほどの魅力ある映画で、挙げ句の果てには「もう一回見たい!」と思わせてしまう不思議な映画でもあります。どうにも意味のわからない人たちや、なんともよくわからない展開なのに、なぜか登場人物たちは活き活きとしていて、なんかこう「ああ、おれもこういう世界で生きていきたいなあ」とついつい思ってしまうんです。これがこの映画最大の見どころなんじゃないかな。この頃のベッソンは独特の世界観(本作ならば地下鉄、「グラン・ブルー」ならば海、「レオン」ならあのレオンの部屋)を魅力たっぷりに撮るのがうまかったと思います。だって「グラン・ブルー」なんてのは本当はよくわからん映画だと思うのに海に行きたいと単純に思ってしまうもの・・・