
車と女とスパイとハッキングが複雑に絡みあう映画
しょっぱなからジョン・トラボルタの顔面どアップ(顔デカッ!)で、アル・パチーノの「狼たちの午後」について語るところから始まるオープニング(映画「ゲット・ショーティ」でもパチーノの「セルピコ」を語ってましたね。)は、映画マニアの心をがっちりと掴みます。そこから始まる銀行籠城のシーンは緊張感たっぷりで、序盤最大の見せ場である爆破シーンでは、「マトリックス」もびっくりの600台のカメラを使ったショットガン撮影(規模は相当デカイです。「マトリックス」よりも広範囲をグルッと回る映像はムチャクチャすごい!)をしています。
ストーリーは天才犯罪者の緻密な作戦劇という設定ながらも、後半はちょっと行き当たりばったりな展開で、「実はそんなに頭よくないんじゃないの?」といったところもありますが、時間軸を逆転(まず結果を見せて、何日か前から始める。「パルプフィクション」が有名ですな)させて、「なんで今こういう事になってんの?」という期待感を盛り上げたり、スリリングなネットワークへのハッキング(これに関してはビジュアル的に非常に嘘臭いけど)や、二重スパイ的な要素など、比較的ラストまで緊張感を持続させています。中だるみを感じつつも目を離せないようにしているのはさすがハリウッド! 私的には最後がしっくり来れば多少の事は全然目をつぶれますからね。いやいやつまらないって事じゃあないっすよ(笑)。ちなみに映画名の「ソードフィッシュ」とは作戦のコードネームの事です。ちょっとわかりにくいタイトルですね〜。