「次世代のスパイアクション」。実は「次世代の」主人公の古典的な「スパイアクション」
公開当時「次世代のスパイアクション」なんて宣伝文句で登場した「トリプルX」は、簡単に言っちゃいますと、「007」のパロディ映画です。それも贅沢な予算でアクションをてんこ盛りにした・・・。主人公のエージェントが秘密兵器を支給され、美女の力を借りて、普通の悪党(普通ってなんだ?)とはひと味ちがう、スケールのデカイ犯罪(例えば街そのものを爆破とか)を防ぐというわかりやすいぐらいの、まんま「007」なストーリー。しかし、主人公は、筋肉モリモリでスキンヘッド、体にはタトゥーだらけという札付きのワルにして若者たちのカリスマ、エクストリームスポーツ(スケボーとかスノボとかBMXとか、いわゆる若者が好きそうなスポーツね)のスター、ザンダー・ケイジ。通称 " トリプルX " というジェームズ・ボンドとはまるで正反対の「今っぽい」キャラクター。
そうこの映画は、「ジェームズ・ボンドはこうだけど、ザンダー・ケイジならこうやる」という対比が楽しい映画なのです。「007」ファンの人なら思わずニヤリとしてしまうようなシーン(冒頭で、前任者のエージェントが逃走中にパーティ会場に潜り込むシーンがあるんだけど、わざわざタキシード姿に着替えて入ってみると、テクノバンドのライブで、メチャクチャ浮いてしまうというオチはお見事!)がたくさん登場するので、ぜひ本家と見比べながら楽しんでみてください。そうだなあ、本家のほうだと「私を愛したスパイ」あたりですかね。