中古車を探すならJUジャナイト > 子グマのミーちゃん日記TOP > ミーちゃん、近くて遠...

« 仁寺洞でパレードに遭遇 | 子グマのミーちゃん日記TOP | ソウルのオモシロ看板 »

旅行 ミーちゃん、近くて遠い国を見る

今日は、北朝鮮を肉眼で見ることが出来る「オドウ山 統一展望台」へ。
ソウルから車で約1時間の所にあるこの展望台は、
1992年9月にオープンしたそうです。
映画「JSA」の舞台となった板門店にも行きたかったのですが、
こちらは本当に一触即発の国境線であり、戦闘体勢の両国の軍隊が
互いににらみ合っている場所。
なので、観光客にはパスポートや厳しい服装・持ち物チェックなどがあり、さらには
「ここで今、戦争が起きて死んでも文句言いません」という
「命の宣誓書」というモノにサインするのだそうです。

そんな緊張感あふれる板門店へ
行ってみたいという思いはあるものの、
興味本位な気持ちのクマがボーっと行っていいのかどうか
分からなかったワタシは、まずはソウルから程近い「統一展望台」へ
行くことにしました。
ここは、服装・持ち物チェックなどもなく
外国人観光客も気軽に(という言い方は変ですけど)訪れることが出来る場所です。

P4100225.JPG
【オドゥ山 統一展望台】

展望台の入り口には、祭壇がありました。
これは、北に家族を残した人がお正月やお盆にお祈りにやってくるところで、
せめて遠く離れてしまった家族にイチバン近いところで、ということで、
ここで結婚式をしたりする人もいるんだそうです。

この展望台は漢江(ハンガン)と臨津江(イムジンガン。映画「パッチギ!」に出てきましたね)が
合流する地の韓国側に建てられたもので、
川一本をはさんで北朝鮮の農村地帯を見ることができます。

お金を入れて望遠鏡を覗くと、
集合住宅用らしい建物や、倉庫のようなもの、畑など
韓国側へのアピールのために作られた小さな集落が見えるのですが
そこに建てられている建物には窓ガラスが入っていず、
屋根のない建物もありました。
そして、自転車に乗っている人、田畑で作業をする人なども
しっかり見えました。
韓国側に見せるための宣伝用の村で、見られていると分かっていても、
窓ガラスを入れたり、屋根を葺いたりする経済的余裕や技術がないのでしょうか。
そんな国で暮らしている人たちのことを思うと、
なんだかワタシは泣きそうになってしまいました。


この展望台から北朝鮮までは3kmくらい。
イチバン近いところだと、川幅はたった460mなんだそうです。
460mですよ。泳げちゃう距離です。
なのに自由に行き来が出来ないんですよね…。


テレビなどでは見ていましたが、
実際、自分の眼で見てみると、本当に近いです。
「おーい」と叫べば、あちらに声が届きそうな近さ。
横田めぐみさんのお母さんや、キム・ヨンナムさんのお母さんが
この展望台から我が子の名前を叫んだのが分かる気がしました。
だって本当に、呼べば返事が返ってきそうなくらいな距離なんです。

横田めぐみさんのお母さんは、この川に飛び込んで、
泳いであちら側に行きたい、と思われたんじゃないかな…
そんなことを考えながら、しばらく北朝鮮の赤茶けた土地を見つめてしまったワタシでした。


展望台には、北朝鮮の暮らしが分かる展示物などが置かれていました。
典型的な市民の住居や、学校の教室、服装や紙幣、食べ物など、
色々なものが展示されていましたが、
オモチャが展示されたショーケースを見て、またもワタシは泣きそうになりました。

P4100217.JPG

こんなオモチャしかないの? 全然かわいくない猫のぬいぐるみと、
ブリキの戦車?
しかも、こんなオモチャだって、みんなに行き渡るわけじゃなくって、
特別に選ばれた子だけにしか与えられないんだよね。

南北統一というのは、
デリケートでフクザツな問題をたくさん含んでいて、
簡単には解決できないのでしょうけれど、
罪の無い普通の人々がつらい思いをしたり、
不自由な暮らしを余儀なくされたりするというのは、
本当に悲しいことです。

何年か前、ベルリンへ行って「ベルリンの壁」を見たことがあります。
その時、壁のあまりの薄さにガクゼンとしました。
ワタシが足でガツン、とキックすればボロン、と崩れそうな薄いレンガの壁。
高さもそれほど高くはありませんでした。
こんな薄っぺらいモノひとつで愛する人たちが引き離され、
この壁を越えようとした人々が命を落としたなんて…。
でも、すでに過去の遺物と化した壁は、
「こんなことも確かにあったけれど、二度とあってはならないことだ」という
意味を込めたものとして、特別な空気をかもし出しながら、ベルリンの街に建っていました。

この、韓国の統一展望台も、ベルリンの壁のように
「二度とあってはならない」ことを後世に示すための
過去の遺物になる日が早く来て欲しい、と強く思ったワタシでした。

投稿者 mi-chan : 2006年04月17日 22:38

コメント

コメントしてください




保存しますか?


子グマのミーちゃん日記TOPへ