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イギリスの女優、レイチェル・ワイズ
(「ハムナプトラ」に出ていた方です)が
今年度のアカデミー賞助演女優賞を受賞した
映画「ナイロビの蜂」がDVDリリースされました。
この作品の監督は、
「シティ・オブ・ゴッド」のF・メイレレス。
「シティ・オブ・ゴッド」ではドキュメンタリータッチで
南米の現実を衝撃的に描いていましたが、
今回の映画ではサスペンスドラマの形をとって
アフリカ人道支援の暗部をあぶり出しています。
物語は、
ナイロビで難民救援活動中の英国外交官夫人が
惨殺されるという事件からスタートします。
外交官であるダンナさんは、その死に疑念を抱き、
奥さんの生前の足取りを調べ始めるのですが、
そこで恐ろしい真実を知ってしまいます。
それは、人道支援の善意に紛れ込んで、
間違いなく増殖している巨悪でした。キャー!
この映画、
ちょっとショッキングでした。
だって、人道支援という場所にすらも
悪いことを企む人がいるんですよー。
ボランティアとして身も心も難民の支援に
尽くしている方も世界中にたくさんいらっしゃるけれど
世の中って
そんな善意と誠意の人間だけじゃないんですよね、やっぱり。
一応、映画はフィクションと謳っているんですけど
こういう政治がらみの悪事って多かれ少なかれ、
ホントに存在しているんだろうな、と思います。
だってこの作品の原作の本って
発禁処分になった国もあるんだそうですよ。
ということは、みんなに読まれたら困ると思っている人が
いるってコトですよね~。う~っ、怖い。
劇中、
目の前の一人をまず救いたい、と積極的に行動する奥さんに対して、
難民は何万人もいるのだからキリがないよ、とダンナさんは言います。
奥さんの気持ちも分かるし
ダンナさんの言う事も分かります。
これは、永遠に結論の出ない問題なのかも知れません。
でも奥さんの死後、
ダンナさんは
たった一人の難民の子どもすら救えない
自分の無力さに気づき、愕然とするんです。
自分がもしその場にいたら
どんな行動をとるだろう、と考えさせられてしまいました。
骨太な社会派ドラマと繊細なラブストーリーを
巧みにつむぎ合わせたこの物語は、
観ている私たちにも多くの問いを投げかけて来ます。
秋の夜長、いろいろなことを考えながら
ゆっくり楽しむのにふさわしいオトナな映画です。
投稿者 mi-chan : 2006年11月12日 21:29
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