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空を飛ぶモノたち

ワタシの大叔母(ワタシのおばあちゃんのお姉さんです)は、
数年前に亡くなったのですが、
80歳過ぎてもとっても元気で、とにかく頭のいい人でした。

電話をかけてくると、第一声は「ハロー」。
焼肉やピザなんかも大好きだったし、
何よりワタシが好きだったのは、
自分のママに話すのと同じトーンで会話が出来たことでした。
お年寄りと話すときって声も一段高くして、テンポもゆっくり、
そして会話の内容も当たり障りの無いことだったりすることがあるんですけど
この大叔母の場合は、そんなことしなくて良かったんですね。
本当に感覚が若くて
ワタシよりよっぽどテレビのバラエティ番組も見ていたし、冗談も通じました。
イケメンが大好きで、親戚のおじさんのことを
「いい男だねぇ」なんて言うので、ワタシがふざけて
「略奪愛すれば?」って言ったら「あ、それいいねぇ」なんて答えるし、
食事を残そうとするので「ちゃんと食べないと、大きくなれないよ!」と言うと
「そうだよね、食べようっと」と言って一生懸命に食べたり。

記憶力もよく、ワタシたちが彼女の家に遊びに行くと
「この間、テレビでやってたレストランに行ってみようか」と言って
特にメモとかしてないのに英語の店名でもちゃんと覚えているんです。
そして、クルマを運転する人にスラスラと道順を言い、
ワタシたちをお店まで連れて行ってくれました。

そんなハイカラな彼女でも、どうしても理解に苦しんでいたものがありました。
それはFAX。

どんなに「電話と同じ理論なんだ」と思っても
アタマの中に浮かぶのは、手書きで書かれた原稿が
ふわふわと空を飛んでいく光景なんだそうで…。
「よくあて先を間違わずに飛んでいくなぁ」と思ってしまうんですって。

そう聞くと、ワタシも想像しちゃいましたよ。
空に飛び交うFAX用紙。
風の強い日とか、雨の日はどうなっちゃうんだろう?
そして紙同士、交通事故みたいにぶつかっちゃったりしないのかな?

こんなふうにイメージするのって、うちの大叔母だけではないらしくて
この間、テレビで有名なタレントさんも言ってました。
「初めてFAX送信に挑戦した時、何度送っても紙が戻ってきちゃうから、
届いていないんだと思って何回も送信していたら、相手先から電話がかかってきて
何回おんなじもの送ったら気が済むんですかって言われた」って(笑)。

大叔母ともっと一緒にいられたら、きっとすごく楽しかっただろうなぁ。
デコメールとか、地デジとか、
ビックリしながらも時代の変化を誰よりも面白がったに違いない…と思います。

いくつになっても「ワタシは歳だから」と言わず、
何でも受け入れ、それを楽しむ感受性を持ち続けた大叔母は
とっても素敵な女性でした。
ワタシも、そんな若い感覚をいつまでも持ったおばあちゃんグマになりたいです~。
ところで、ワタシが大叔母の年齢になる頃には
いったい、どんなモノが空を飛んでいるんでしょうね?
ホントに手紙が空を飛んで自動的にあて先に行ってたりして…。

投稿者 mi-chan : 2007年11月13日 23:14

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