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ブレイキング・ニュース

「ブレイキング・ニュース」は、
シビアな報道の裏側とジャーナリズムの本質を問う大人のドラマです。
報道番組の舞台裏というカタいテーマでありながら、
硬軟併せ持つストーリー展開でまったく飽きさせない作品だと思います。
舞台は2年前に開局した
24時間体制テレビニュース・ネットワーク局I24(アイ・トゥエンティフォー)。
物語は、このテレビ局のスタッフや記者たちの姿を通し、
報道番組がどのように作られ、放送されていくのかを
リアルに、スピーディに描いて行きます。
劇中で起こる事件や問題が必ずしもハッピーエンドにならないのが現実的で、
そこがワタシがいいドラマだなぁ、と思ったポイントでもあります。

ところで、報道部長のピーター・コジックに扮するクランシー・ブラウンを見て
「この人、どこかで見た顔…」って思ったんですよね~。
アメリカのデータベースで調べてナットク!
デビュー映画「バッド・ボーイズ」ではショーン・ペンと共演。
映画「ショーシャンクの空に」「ザ・ハリケーン」には、
どちらも看守の役で出演していました。そうそう、思い出した~!
イヤーな看守でね~、こいつ最低!って思った記憶が蘇りましたよぉ。
ドラマ「ER」ではケリー・ウィーバーの恋人になるドクター役でしたね。


ドラマの中で、変わり行く報道精神を嘆くベテランジャーナリストたちが

Bill : There's no history, there's no reverence for what we do?
(ビル : 報道番組への畏敬の念は?)
Rachel : There's no reverence anywhere anymore, Bill.
(レイチェル : そんなものはもうどこにもないわよ、ビル)

って言うシーンがあるんですけど、これがとっても強烈でした。

娯楽化して行く報道番組に対し憤るニュースキャスターのビル。
でも、同僚のレイチェルは時代は変わったとビルを諌め、
古いタイプの自分たちは開き直って流れに迎合するしかない、と彼を説得するんです。
真っ当なジャーナリズム魂を持ち続ける者が
生きにくい時代になったことを象徴しているんでしょうね。
うーん、確かに日本の報道番組もワイドショー化してますよね。
「デカ盛り」「大食い」「激安情報」「芸能スキャンダル」とか、
そんなのばっかりですもんね。


印象的なのが低視聴率に悩むI24にある日、
大スクープの一報が入るファーストエピソードです。
記者たちは家族旅行で飛行機に乗る寸前であっても、
恋人とラブラブ中であっても、とにかく素早く現場取材に向かうんです。
この行動が優秀な記者らしさであると同時に
彼らから私生活を完全に奪っているんですけど、
日本以上に多チャンネルなアメリカでは、
今、瞬時に決断しなければ他局ですぐに放送されてしまい、
視聴率に大きく影響してしまう、ということがよく分かります。
そして次の問題は、
取材した事柄に対してプロデューサーやキャスターたちは、
ジャーナリストとしてのプライドや正義を優先させるのか
はたまた視聴率を取るのか、という点。
激しい競争の中、正しいと思うことを貫きたい理想の自分と
シビアな現実とのギャップに悩む彼らの姿は、
このドラマを見ている私たちの中にもある正義感や
楽な道を選ぼうとする怠惰な心にさまざまなことを問いかけてくる気がします。

投稿者 mi-chan : 2008年04月23日 22:44

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