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映画 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

ついに公開になりましたね~。
主演のダニエル・デイ・ルイスが今年のアカデミー賞主演男優賞を受賞したほか、
さまざまな映画賞を総なめにしたポール・トーマス・アンダーソン監督作
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」。

開拓時代の西部で、貧しい身から石油王へと成り上がった男性の
成功と心の闇を描く叙事詩で、
「ブギーナイツ」「マグノリア」のポール・トーマス・アンダーソン監督らしく、
徹底したリアリティで人間の欲望と哀愁をえぐり出しています。

ところで徹底したリアリティはイイんですけどね、
暴力シーンは、見ていて怖かったです。
危険なところでは代役を使うとか、CGを使うとか、
暴力振るったように見える角度で撮るとか、いくらでも加工できるのに、
そうしないでナマのまま撮ったんだなぁ、って分かる場面がいっぱいで
ちょっと生々しい感じもしましたね。

例えば人のほっぺをぶつシーンなんて、ホントに殴っているので
次のカットでは殴られた人の頬が手の跡どおりに真っ赤になっていて
ドキッとしちゃいました。

それから、主人公の気持ちや不穏な空気を表現するように
劇中に流れる音楽はずうっと不協和音。
観ている最中、延々不協和音が聞こえているので
気分がずっとザワザワしてました。
これは、そういう効果を狙ってのことなんだと分かってはいますけど
途中で「たまには耳に心地いい曲も聴かせて~」と思いながら観てしまいましたね~。
でも、前衛的な音楽がお好きな方には興味深い楽曲が多いと思いますよ。


20世紀初頭、鉱山や石油の採掘業をしているダニエルは、
ある青年の言葉を聞いて開拓中の西部へ行き、荒野の買占めを始めます。
彼はいつも幼い息子を伴って仕事をしています。
それは、土地買収や石油採掘許可を地元の人たちから得る時に
同情を集めたり、警戒心を解いたりと子どもがいることが有利に働くからなんですね。

さて、西部での石油採掘は成功し、
ダニエルの事業は順風満帆に進んでいました。
ところがある日、採掘現場で轟音と共に地下からガスと石油が噴出し、
引火して爆発炎上してしまうという大事件が起こるんです。
そして、その現場にはダニエルの息子がいて…。

ダニエル・デイ・ルイスが
富に憑り付かれて行く孤独な男性の半生をドギツく、リアルに演じます。
もう、この人じゃないと絶対に出来なかった役だなぁって思いましたね。

そして、彼と敵対することになる不思議な宗教家青年にポール・ダノ。
彼は昨年の話題作「リトル・ミス・サンシャイン」で
誰ともクチをきかないという誓いを立てた男の子に扮して注目された若手俳優です。
顔はイケてなくて、けっこう不気味系(失礼!)なんですけど
一度見ただけでキョーレツなインパクトを与える存在感を持っている人です。
今回の作品でも、最後の最後までダニエル・デイ・ルイスに負けない
アクの強さを見せつけてましたよ~。
これからきっと、名脇役としてますます大活躍すると思います。


それにしてもこの映画、長尺です。
ポール・トーマス・アンダーソンの作品は、たいていいつも長いので
この映画も短くはないだろうな、と思ってはいましたけど、なんと158分!
ここまで長いとは…。
これから映画館へ行こうと思っている方は
食事をして、飲み物を買って、ちゃんとトイレを済ませて…
と、準備万端で着席されることをおススメします。

投稿者 mi-chan : 2008年04月29日 22:21

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