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M・ナイト・シャマラン監督って、
「シックス・センス」で一世を風靡しすぎたせいか、
世間の大期待に反して「シックス・センス」以降はなかなかいい作品を撮れていない気がします。
現にここ数年は、映画会社からも脚本の段階でだめ出しをされていて
映画化反対の声を押し切って製作・公開している作品ばかりらしいです。
前作の「レディ・イン・ザ・ウォーター」なんて
すっごく楽しみにしていたのに「え~っ」って感じの残念な出来でしたしね~。
なので、そろそろ彼も監督生命的にアブナイんだから
自分しかワカンナイ自己満足映画じゃなくて、
ちゃんとみんなに分かるストーリーの作品を作るんじゃないかなぁって思って
最新作「ハプニング」を観ました。
ニューヨークのセントラルパークや、その近くの工事現場で
人々が突然自ら命を絶つ事態が発生します。
テロか、謎のウイルスか?
原因不明の脅威は、急速にアメリカ全域に広まり、人々はパニックに陥ります。
フィラデルフィア(シャマラン作品は絶対ココが舞台ですね)に住む科学教師のエリオットのもとにも
安全な場所に避難するようにという指示が入り、
彼は妻、同僚教師とその娘と一緒に電車に乗り込みます。
ところが電車はペンシルヴァニアの小さな駅でストップしてしまいます。
駅員によると、この先の駅とまったく連絡がとれなくなったため、
これ以上、電車を走らせることが出来ないので、ここで全員降りてもらうしかないとのこと。
エリオットたちは近くにいた人の車に乗せてもらい、移動しようとしますが
時折入ってくるニュースは、「あの町もやられた、あそこの町も…」と言うものばかり。
どこへ逃げていいかも分からないまま、さまよう彼ら。
そして、ついに周りを歩く人たちにも異変が起こり始めます。
理由も原因も分からず、どうすれば回避できるのかも分からない、
突然襲ってくる「死」の恐怖。
ゾンビとか謎のクリーチャーが出てくる映画より何倍もリアルで不気味でした。
始まって早々、すっごい怖いんですよ。
だって、ニューヨークのセントラルパークでベンチに座ってくつろいでいた女の子が
いきなりショッキングな方法で自殺するんです。
しかもギョエー!何でそんな方法で!? って叫びたくなるやり方で…。
その後も工事現場のビルの屋上から
工事作業員たちが次々に地面に飛び降りて来ます。
無言で、叫びもせず、淡々とどんどん人が落ちてくる光景はかなり衝撃的で
鳥肌がたっちゃいました。
何となく「レミングの伝説」を彷彿とさせるシーンでした。
ちなみに「レミングの伝説」とは…数が増えすぎると集団で海に飛び込んで自殺し、
全体の生息数を調整すると言われているネズミみたいな動物・レミングの話。
でも、これって事実ではないそうですが…(つまり自殺はしない)。
それはさておいて、なぜそのレミングを思い出したかというと、
ビルから人がどんどん落ちてくる、
ということは、人間も地球上で飽和状態になったから
自分から身投げするということ? と思ったワケなんです。
人間も地球で生息している動物の一種ですからね、
しかも自殺する唯一の動物です。
何かのハズミでこんな事態が絶対に起こらないとは言えないよな…と思ったら
身震いしてしまいました。
シャマラン監督は、
お得意の“恐怖感”と“謎”を散りばめ、先を読ませない展開で最後まで楽しませてくれました。
ラストも賛否両論あるのかもしれませんが、ワタシは納得出来ましたよ~。
ここ数年の作品みたいにさんざんミステリアスに引っ張って、
結局最後が「はぁ?何でやねん」みたいなお話じゃないだけでもホッとしました。
だって、監督の言いたいことがちゃんと伝わりましたもん。
これでシャマランは、商業的な意味での監督生命を少し延ばせたんじゃないでしょうか。
投稿者 mi-chan : 2008年07月26日 23:11
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