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映画 アメリカン・ティーン

「ある愛の詩」や「ゴッド・ファーザー」の名プロデューサーでありながら
今では落ちぶれてしまったロバート・エヴァンズの半生を描いた
ドキュメンタリー映画「くたばれ! ハリウッド」。
この作品で一躍有名になった女流監督、ナネット・バースタインが
新たなドキュメンタリーを作りました。

今度のターゲットはアメリカの高校生。
バースタインは
約1年間、高校3年生たちと生活を共にして彼らの飾らない姿を撮影したのだそうです。
その甲斐あって、本当に「これってドラマなんじゃないの?」って
思うくらいの劇的な瞬間がたくさん記録されています。
まぁ、タイミングよく携帯電話がなったりとか、
女の子の内緒話、デートに密着などのシーンなど、
どう考えても事前に分かっていないと撮れないところも多々あるので、
半分くらいは最近流行のリアルドラマって感じだと思いますが。


インディアナ州の保守的な小さな町の高校に通う3年生の5人の男女。

バスケットボールで奨学金をもらえないと大学に進学できないバスケ部エースのコーリン、
ちょっと変わり者に見られているアーティスティックなキャラクターのハンナ、
みんなが憧れているハンサム青年のミッチ、
自分がいつもイチバンじゃないと気がすまないワガママなメーガン、
ガールフレンドが欲しいニキビ面のオタク君ジェイク。
性格も才能も個性もバックボーンも違うけれど、みんな将来どうしようと思っていて、
そして、色んなことに怯えていたり、攻撃的になったり、
ささいなことで傷ついたり。

女王様、オタク、イケメン王子、変わり者、花形スポーツマン…。
あ~、多少の違いはあれどもこういう子、自分のまわりにもいたなぁってみんなが思うはず。
それで、
彼らが織り成す日常に誰もがかつての自分を重ね、
その悩みや心の痛みに共感してしまうんですよ。
そう、誰でもこの映画に登場する高校生の1人に感情移入出来ちゃうんですね。
または「あの子とあの子をミックスしたような感じが自分に似ているかなぁ」
なんて思うかも知れません。

そして、いよいよ学校生活が終わりに近づきます。
さまざまな進路を選ぶ5人が、それぞれ複雑な心境を語ります。

自分の子どもに期待という名の過剰なプレッシャーをかけちゃう親や
田舎町を出て、都会に行く娘に
「ダメだったら帰ってきていいんだからね」という親など
高校生たちの親にも色んなタイプがいて、
あ~、これも万国共通なんだなぁなんて、思いましたね~。
最後には現在の5人の様子も語られ、何だか胸が熱くなりました。

すごくよく出来ている、まったく退屈しないドキュメンタリーでした。

投稿者 mi-chan : 2008年11月09日 22:50

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