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24 リデンプション

先日も少し書きましたが、
アメリカンドラマ「24」の最新シーズンとなる
シーズン7のオンエアを前に
シーズン6と7の間を結ぶブリッジ・ストーリー
「24 リデンプション」が作られました。

これまでのブリッジ・ストーリーは
せいぜい10~20分程度のものだった「24」ですが
何と今回は、約2時間!
しかも、アフリカでロケしちゃってます。

凶悪なテロリストたちと孤独に戦いながら
妻や仲間を殺され、自分も何度も命を狙われ、
あげくには中国に拉致されて
政府間の交渉材料にまで我が身を使われたジャック。
裏切り者も多くて、もう誰も信じられないし
人生のすべてをかけてテロと戦うのにも疲れてしまった彼は、
CTUを去り、1年以上も世界中を転々と放浪していました。

そして、数ヶ月前にやって来たのが
アフリカのサンガラという土地。
ここには、特殊部隊時代の仲間だった
カール・ベントン(「フル・モンティ」のロバート・カーライル)が住んでいました。
ベントンは、ジャックより先に命がけの仕事から退いていて
この地で孤児や貧しい子どもたちのための学校を開いていました。

その学校を手伝いながら
子どもたちとも仲良くなっていくジャック。

ですが、そんなジャックにアメリカ本国から召喚状が届きます。
これまでの捜査中に何人もの容疑者を尋問しているジャック。
その尋問の仕方に問題があったとして
議会が彼を召還したのでした。

シーズン1から容疑者に過激な尋問を行って来たジャックですが、
国や大統領を救ったため、結果オーライで許されていたんですよね~。
でも、ここへ来て、複合テロ(シーズン4)、神経ガステロ(シーズン5)、
同時多発テロ(シーズン6)での捜査方法が米国議会上院で問題となっているというんです。

うーん、救っておいてもらって今さらナニ?
という気もしますが、
確かに時間に迫られて非道とも言える拷問のような尋問もしてましたね。
全米の人権団体からも以前、指摘されていましたし、
「グリーンマイル」などの作家、スティーヴン・キングも
ジャックの尋問シーンに対して
「大義や正義のためならスッゴイ拷問したっていいんだもんね」って言ってるみたいだ…
とコメントしてましたっけ。
現に実際のアメリカ軍でも「24」に影響されて、
尋問にジャックみたいなやり方をする軍人も現れてしまっているとかで
問題になっていました。

そんな社会現象や世間からの評価もシナリオに入れ込んだのかも知れませんが
とにかく、ジャックは過去を振り切りたくて旅に出たのに
結局は過去に自分がしたことでアメリカに引き戻されようとしているのです。

頑固なジャックは、間違ったことはしてないもんねという気持ちもあり、
素直に召喚状を受け取ろうとしません。

サンガラのアメリカ大使館駐在員で、ジャックに召喚状を渡したいのに
何度も拒否られているのが「アリーmyラブ」のビリーことギル・ベローズ。
生真面目で任務に忠実な彼は
このドラマのクライマックスでみんなの生命に関わるキーパーソンになっていきます。


そんな中、政情が不安定なサンガラでは内戦が激化。
ベントンが面倒を見ている子どもたちがゲリラ軍に拉致されて
少年兵にされてしまう危機に。
ジャックはアメリカに戻りたくないので
再び放浪の旅に出ようとしていたのですが
事態が急変して子どもたちを追っ手から逃がしてやらねばならなくなるのです。

内戦の恐ろしさ、中立国や国連が全然役に立たないという点では
「ホテル・ルワンダ」、
少年たちを洗脳して兵士にしてしまうというあたりは
「ブラッド・ダイヤモンド」、
戦禍からの脱出というスリリングな部分は
「ティアーズ・オブ・ザ・サン」みたいな感じで
それらの映画に勝るとも劣らない展開が待ち受けています。

また、シーズン7のストーリーに関係してくる
本国の様子もチラチラと映し出されます。
こちらもまぁ、またしてもスリリング。
アメリカからサンガラの内戦に絡んでくるアヤシイ人物もいて
それがジョン・ボイト(アンジェリーナ・ジョリーの実父です)だったりするので
シーズン7が待ち遠しい気分になりました。

シーズン1で、アメリカ初のアフリカ系アメリカ人大統領を生み出していた「24」。
7年後の今のアメリカを予見していたかのようですよね。
そして、このブリッジストーリーで少し見ることが出来る最新シーズンでは、
初の女性大統領が誕生している筋書きです。
これも興味深いことでした。

タイトルの「リデンプション」とは、「贖罪」という意味です。
ジャックは、何の罪を贖わなくてはならないのか…
アフリカで撮影した迫力のアクションシーンだけでなく
さまざまなことも考えさせられる深みのあるドラマです。

投稿者 mi-chan : 2009年03月22日 23:13

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