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今年のアカデミー賞主演男優賞にフランク・ランジェラが
ノミネートされたほか、監督賞、作品賞、脚本賞、編集賞と
主要部門で候補になった「フロスト×ニクソン」。
もう、早く観たくて観たくて仕方がなかった作品です。
1977年、ウォーターゲート事件によって失脚した後、
自らの名誉回復を望むニクソン元合衆国大統領が、
TV司会者フロストのインタビュー番組に出演した経緯と舞台裏を描いた物語で
もちろん実話なんですが、
もともとはブロードウェイでの舞台だったものを映画化したものです。
キャストも、フロスト役のマイケル・シーンは、
舞台でも同じ役どころに扮していた俳優さんなんだそうです。
当時、アメリカ国民4500万人が見たと言う伝説の2人のトークバトルの再現は圧巻でした。
大統領までやった人ですし、ブレーンも背後についているので
ニクソンはなかなかのタヌキオヤジなわけで、
フロストは最初、彼のペースに飲み込まれてしまいそうになるんです。
でも、ある時突然、奇跡の瞬間が訪れます。
ニクソンが本音をポロリと漏らしてしまうんです。
これが、ニクソンが二度と政治の表舞台に戻れなかった
決定的な言葉として今も語り継がれているんですね。
何て言ってしまったかは、この映画をぜひご覧頂きたいのですが
どこかの国の総理の「みぞうゆう」なんて比じゃないくらい(笑)
大打撃的な言葉で、映画で観ているだけのワタシでも
「あ~、言っちまったよ」と思っちゃいました。
そんなストーリー展開がスリリングでドラマティックで
面白かったのはもちろんですが、
ウオーターゲート事件やニクソンという人がどんなキャラで
なぜ汚名にまみれて失脚したのかなどなど、
当時のアメリカの出来事をほとんど知らなかったワタシは
すごく勉強になることも多かったです。
ウォーターゲート事件は、名前と事件の概要は知ってますが
それだってロバート・レッドフォードの映画「大統領の陰謀」や
「フォレスト・ガンプ」なんかで観た程度でしたから
本作で少し深く理解できて興味深かったです。
アメリカの現代史を語る上では欠かせないネタで、
映画や小説などにも多々出てくる話ですから
知っておいて損は無いですよね。
それにしても、ニクソン役のフランク・ランジェラが物凄い存在感でした。
金に執着したり、すぐ激昂したりする嫌なキャラである一方で、
「自分は人に好かれない性格なんだ」と気弱に語るなど、
さまざまな面を持つニクソン像を人間臭く演じていて圧巻でしたね~。
ベトナム戦争突入と継続、ウォーターゲート事件など
大国のリーダーとしては不適格な部分も多かったニクソンですが
最後まで必死に彼を守ろうとしたブレーンもいたわけで
多少は人間的な魅力もあったのかな、と思わせてくれるエンディングでした。
政治家がテーマの映画って、けっこう難解なものが多かったりしますが
この映画は退屈することはまったく無く、
フロストとニクソン、彼らのブレーンたちが
心理的なバトルを繰り広げている様をハラハラしながら
追いかけているうちに時間が過ぎて行く感じで
夢中で観てしまいました。
最近は、あまり「もう一回観たい」と思う作品ってなかなか無いワタシですが
この映画は近いうちにもう一度観てもいいかなぁと思いました。
この物語の後、ニクソンはどんな毎日の中で余生を過ごしたのかな…なんて
想像も広がる作品です。
投稿者 mi-chan : 2009年03月28日 21:44
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