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今年のアカデミー賞を席巻した「スラムドッグ・ミリオネア」が
10日ほど前から公開になっていますが、皆様、ご覧になったでしょうか。
キャストのインド人の女の子が人身売買問題にさらされたり、
キャストたちへのギャラの支払額が少なかったと囁かれたり、
ヒットを受けて売り上げの一部がインドの貧しい子どもたちに寄付されたと報じられるなど、
いいこと、悪いこと、いずれにしてもお金がらみのサイドストーリーが
次々に噴出している不思議な映画ですね。
大金がもらえるクイズ番組に出る男の子の話だからなのかしら?
日本でも数年前まで放送されていた
視聴者参加型クイズ番組「クイズ・ミリオネア」。
あれって元々はイギリスの番組なんですよね。
その元番組の人気を受けて、日本を始めとする諸外国でも
同じ番組がスタートしたんです。
ライフラインが用意されていたり、
ドロップアウトが出来たりするシステムも同じで
「ファイナルアンサー」という日本でも流行語になったあの言葉も一緒です。
そして、この映画の舞台であるインドでも
この番組が国民的な大ヒット番組なんですね~。
その「クイズ$ミリオネア」に出場した少年が、
あと1問で最高賞金を獲得するところまで勝ち進む…というところから物語はスタート。
スラム育ちの孤児である18歳の彼がなぜ、数々の難問に正解出来たのか?
司会者も、そして警察も彼がインチキをして事前に問題と答えを知っていたか、
または会場に仲間がいて答えを教えてもらっているのか…と疑います。
ところが、少年は言うのです。
「インチキなんてしてない。でも、僕は答えを知っていたんだ」と。
まぁ、ハッキリ言って夢のようなストーリーです。
そんな都合よく…ねぇ。とも思ってしまいます。
けれど、貧困、宗教戦争、犯罪等といった今のインドの残酷な現実が
ドギツイ形で目の前に突きつけられ…ショックを受けずにはいられませんでした。
しかも、そんなリアルな壮絶人生を描きながらも
ピュアな恋愛を絶妙に絡め、クイズ番組の裏側的な場面もありで
なんだか、アッという間の2時間でした。
最後にはインド映画に敬意を表してか、
ボリウッド映画(世界一の映画製作国であるインド・ボンベイのことを近年、
ハリウッドをもじってボリウッドと言うんです)のお約束、歌とダンスでシメ!
個人的には「うーん、これが無かったほうが
もっと余韻を楽しめて感動出来た気がする…」と思ってしまいましたが…。
頭がいい人が多く、数字に強くて
英語が話せる人も多いことから、近年、急速に経済的に発展、
さらには優秀な人材が世界各地で活躍しているインドですが
その裏にはまだまだこの映画に出て来るような
超極貧のスラムで暮らす人々がいるのも事実で、
そこには政治・経済・宗教など、さまざまな問題が複雑に絡み合っていることを感じました。
この映画の主人公の少年は、
そんなスラムから這い上がりたくて…というよりも
単純に生命の危機からの本能的な脱出、
そして純粋に初恋の女の子を思い続けての行動の結果が
「クイズ$ミリオネア」への出演につながったのですが、
多くのスラム住民たちは、彼みたいなハッピーエンディングとはいかないわけで…。
それに未曾有の世界恐慌状態の今、
辛い経験をしているのはインドの貧困層だけではないですしね。
とは言え、自分で運命を切り開く以外に道は無いんですよね。
だから、人生のどんな経験も無駄じゃないんだ! と思わせてくれる
この希望の物語が多くの人々の心を打ち、
今年のアカデミー賞最多部門受賞につながったんでしょう。
繰り返し、何度も見たい作品かと聞かれたら
ワタシはうーん…と首をかしげてしまうかも知れません。
でも、お友達には、興味があるなら絶対に一度は観た方がいいと薦めます。
インドという国でしか描けないであろう、強烈なパワーを感じずにはいられないからです。
子役たちのピュアなカワイらしさにも心打たれますよ。
投稿者 mi-chan : 2009年04月28日 21:08
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