タイトルを見た瞬間、
「ワタシのことだっ」と思いましたね~。
「お買い物中毒な私!」
間違いなくワタシでしょ~。
「ブリジット・ジョーンズの日記」の時に感じた、あのシンパシーを
この映画のタイトルにもヒシヒシと感じて
さっそく観に行って来ました。
ニューヨーク・マンハッタンに住む25歳のレベッカは、
一流ファッション誌の編集者になることを夢見ている女の子。
でも、現実には地味~な園芸雑誌で退屈な毎日を送っています。
そんな彼女の趣味は「ショッピング」。
そもそも女子にはお買い物をする理由なんて
いっくらでもあるワケです。
レベッカの場合は、というと…
●嫌なことがあったから
●いいことがあったから
●キレイになりたいから
●流行はおさえたいから
●頑張った自分へのご褒美だから
●なんたって安くなっていたから
●ひと目惚れだったから
●いつかきっと役に立つから
●海外旅行に来たから
どうですか、世の女性の皆さん、
「そうそうそうそうそう!」と激しく同意しますよね?
ワタシなんてこの項目、まるっきり全部が
「これってワタシがいつも買い物する時に考えてることだわ」
って思いましたよ。
でも一応、ワタシの場合はバンバンお買い物しているとは言え、
自分で払えるだけの支出に抑えているんですけど
レベッカの場合は度を越してしまい、
クレジットカードの未払いは溜まりまくりで、破産寸前!
それなのに、まだお買い物をやめられない彼女なのです。
レベッカが、自分のクレジットカードの請求書の明細を見ながら
「あああっ、スキミングされた!」と叫ぶ(実際は自分で買い物したことを
すっかり忘れているだけ)シーンがあるんですけど
これも「このシナリオ書いた人、ワタシの部屋を盗撮してる?」と
思っちゃいました(笑)。
だって、ワタシも毎月のように明細を見ては
「こんなお店で買ってない、スキミングされたぁっ」と言ってますもん。
でも、よくよく日付を見て、その日の行動を思い返すと
間違いなく自分が買い物しているんですけどね。
レベッカの叫びを聞いた劇場内の女性の観客からも
くすくす笑いが起きていたので、どうやら「スキミングされた」と
明細を見て言っているのはワタシとレベッカだけではないようで…(笑)。
さて、そのレベッカは、一念発起して
憧れのファッション誌に履歴書を送ります。
すると、面接に来るようにとの連絡が。
その面接に向かう途中でも
「今着てる服にピッタリのスカーフ、見っけ♪」と
買い物をしてしまう彼女。
もう、「中毒」って言葉がピッタリですよね。
そして、そのスカーフが発端となり、
彼女の人生に大きな変化が起こるんです。
ストーリーのスピード感も心地よく、
とってもオシャレで素敵なファッションがたくさん見られて楽しかったです。
スタイリングを手がけているのは
「Sex and the city」「プラダを着た悪魔」の
カリスマ・スタイリスト、パトリシア・フィールド。
「Sex and~」で、サラ・ジェシカ・パーカーを一躍ファッションアイコンに仕立て上げた
彼女らしい、独特のヴィヴィッドな感覚の服や小物が
たっぷりとスクリーンを彩っています。
ちなみに劇中でレベッカが履いているニーハイブーツは、
パトリシアが来日した際に東京で買ったものなんですって。
彼女は日本のファッションが大好きなんですよね。
ヒロイン、レベッカに扮しているのは
アイラ・フィッシャーという女優さん。
何と、彼女はあの「ポラット」のサシャ・バロン・コーエンの奥さんなんですって!
ワタシは今回、そのことを初めて知ったので、かなりビックリしました。
彼の奥さんなら、この映画でのコメディエンヌぶりにも納得だわ~
なんて思ってしまいました。
だって、あんなユニークな人と結婚するくらいですから
かなりのお笑いセンスを持っているはずです(笑)。
キュートなロマンティック・コメディではありますが
結論としては、企業の広告戦略にノセられて、
買い物ばっかしてちゃダメだぞって言う警告がこめられた
映画だと言う事は重々分かりました。
でも。
この映画に出て来たヴェルサーチ、プラダ、グッチ、フェラガモ、
そしてヘンリベンデル、バーニーズなどなどが
ホントにとっても素敵だったので
映画館を出た後、ものすっごくお買い物に行きたくなってしまいましたぁっ!
ダメじゃーん。
レベッカのオカチュー(お買い物中毒)は、
素敵な王子様の出現によって治っていきましたけど、
ワタシの場合は、まだまだオカチュー道、まっしぐらのようです。
投稿者 mi-chan : 23:32 | コメント (0) | トラックバック (0)
ダン・ブラウンの大ベストセラーを映画化してヒットした「ダ・ヴィンチ・コード」の
続編となる「天使と悪魔」。
ハッキリ言って「ダ・ヴィンチ・コード」より面白かったです!
「ダ・ヴィンチ・コード」は、原作小説を読んでいれば楽しめる、
“小説のダイジェスト映像”みたいな感じでした。
読んでいない人にとっては「どういうコト?」の連続だったみたいですよね。
今回の第二弾では、そんな前作の失敗(?)を踏まえたのか、
原作を読んでいなくてもしっかり楽しめる作りになっています。
前作の事件により、カトリック教会からよく思われていない
ロバート・ラングドン教授。
ですが、そんな彼にカトリック教会が
助けを求めざるをえない不可思議な凶悪犯罪が発生します。
時の法王が急逝したバチカンでは、
次の法王を決める「コンクラーベ」が行われようとしています。
そんな中、枢機卿たちが4名も誘拐され、一人ずつ殺害するという予告が入るのです。
犯人は、イルミナティのメンバー。
イルミナティとは、かつてガリレオも所属していたと言われる
科学者たちが集結した世界的秘密結社。
彼らは地球誕生の謎を解明したとされていて
そのために400年前、バチカンから抹殺されたのでした。
バチカンとしては、地球は神様が作ったものじゃないと困るわけですからね。
ガリレオ VS バチカンの天動説・地動説の件がいい例です。
イルミナティには
世界中の政界、経済界などの権力者たちにもメンバーが多く
現在の世の中を動かしているのは彼らだと囁かれています。
とうの昔に解散したはずのイルミナティですが、実は地下深くに潜伏して
今も活動を密かに続け、バチカンへの復讐の機会を狙っていたのでした。
加えて、彼らはスイス国境近くにある化学ラボから
5キロトンの爆発を起こせる反物質を盗み出していました。
深夜12時までにこの反物質が入った容器を見つけなければ爆発してしまいます。
ちなみに、イルミナティが今も実在するというのは
本当に各地で囁かれている話らしいですね。
前作に出て来たフリーメイソンとも似ていますが、
フリーメイソンはその存在を明かしているのに対し、
イルミナティは存在すら公表していない組織なんです。
でも、フリーメイソンのメンバーにも、本当はイルミナティなのに
そこに身を隠している人もいるんだとか。
また、アメリカの、ある有名な奨学金は、その奨学生の中から
優秀なイルミナティのメンバーをスカウトするためのもので、
その奨学金を大学時代に貰っていた人の中には
元アメリカ大統領のビル・クリントンもいるとか…。
ワタシ、こういう話大好きなんですよね~。
知れば知るほど面白いエピソードが続々出てきます。
話を映画に戻しまして。
そのイルミナティは、バチカンに迫害されたことから
組織を解散した積年の恨みが積もっているわけです。
そこで、その復讐のために今回の事件を起こしたようなのでした。
バチカンには数年前に行ったことがあるので
見覚えのある広場や建物、スイス衛兵たちなどが出て来て懐かしかったです。
そして、ヨハネ・パウロ2世が逝去した際のコンクラーベも記憶に新しいので、
結果を知らせる「白い煙」「黒い煙」がどのように出されているかなどが
映画の中で描かれていて興味深かったですね。
そうそう、ワタシはバチカンを訪れた際、
偶然ですが、お出かけするので姿を現したヨハネ・パウロ2世を間近で見たんですよ。
多くの人たちに混ざって、ポープが出てくるのを今か今かと出待ち。
いざ、姿が見えたときは、何だか、スターを見るみたいなノリで
「キャー、ポープ~!」なんて叫んでましたね。
別にキリスト教徒じゃないでしょ、アンタ…って自分で後になって考えたら可笑しかったです。
そんなこんなでラングドンと、
反物質を盗まれたラボにいた素粒子物理学者の女性が
イルミナティの示す暗号を解き明かしながら
さらわれた枢機卿と、反物質の行方を追います。
ワタシとしては真犯人は、すぐに分かってしまったのですが
それでもとてもエキサイティングでした。
まったく、ラングドンにかかったら、この世の歴史的なものには
すべて裏の意味があったり、暗号が隠されているんですよね。
ワタシたちが普段、単に見学として教会に足を踏み入れたときに
ただの装飾だと思って踏んづけちゃっているモザイクやタイル画にも
ものすごく重要な意味が隠されているわけです。
これが前作に続いてかなり面白いんですよ。
加えて、日ごろ知ることのないバチカン内部のさまざまな決まりごとや
彼らの日常なども垣間見られて、「へぇ~」と感心してしまうことが多々ありました。
前作が好きだった人も、あまり楽しめなかった人も
まったく別の作品として観てみるといいと思います。
まったくのフィクションではありますけど、
歴史の裏側や陰謀が大好きな人なら絶対スキになる作品です。
投稿者 mi-chan : 22:33 | コメント (0) | トラックバック (0)
「ハイスクール・ミュージカル」で一躍スターになった
ザック・エフロンが主演した「セブンティーン・アゲイン」。
37歳で、妻ともうまくいかず、娘・息子にもウザがられている平凡な男性マイク。
彼の口癖は
「17歳のあの時、違う人生を選択していたら、
今頃、素晴らしい毎日だったはずなのに」というもの。
マイクは高校生の時、
有名大学からスカウトが来るくらいのバスケのスター選手だったのです。
ところがガールフレンドが妊娠したことで事態は一転、
バスケを諦めて彼女と結婚、父親となることを選んだのでした。
ですが20年後の現在、
妻には離婚前提の別居を申し渡され、子どもたちとも意思の疎通が出来ず…。
サエナイおっさんになってしまったマイクでした。
そんなある日、なぜか37歳のココロのまま、
17歳のルックスに戻ってしまったマイク。
最初は戸惑ったものの、「人生をやり直すチャンスだ」と高校へ入学します。
そこには息子や娘がいて、マイクは父親だった時には見ることが出来なかった
彼らの本当の姿を目の当たりにするのです。
さらに、かつての夫の姿にソックリな青年の出現に驚く妻。
20年前と同じ、いじめっ子がいたり、恋に悩んだりする高校生活を
当時よりうまくやり過ごしながら、
やり直し人生を満喫するマイクでしたが、
奥さんがマイクとの離婚後を見越して、新しい恋人を作ろうとしていると知り、
何とか阻止しようと画策するのでした。
37歳のマイクをマシュー・ペリーが、
17歳のマイクをザック・エフロンが演じています。
ワタシはどちらかと言うとザック君よりも
助演のマシュー・ペリー見たさでしたが、なかなか楽しい映画でした。
マシュー・ペリーと聞いて「誰?」と思う方も
「フレンズ」のチャンドラーと言えば、顔が思い浮かぶのではないでしょうか。
そのマシュー・ペリーって
コメディアンっぽい独特の体の動かし方をしますよね。
ザック君は、それを細かくマネしていてスゴイなぁって思いました。
誰しも、少なからず「あの時、こうしていれば…」とか
「違う選択をしていたら、今頃、どうなっていたのかなぁ」なんて
思うことってありますよね。
この映画では、そんな人生の巻き戻しという誰もが一度は思うことでありながら
決して叶うことのない願いをコミカルに見せてくれます。
後悔しない生き方をすればいいんだ…とは分かっていても
なかなかそううまくは行かないんですよね。
でも、その時、チョイスしたことは間違いじゃないって
信じて突き進むしかないんです。
仮にやり直せたとして、もう一方の選択をしたからって
絶対に幸せや成功をつかんだかどうかなんて分かりませんしね。
ワタシは運命を信じるほうなのでこういう映画は大好きなんです。
やっぱり、自分がその時、選び取ったことって絶対に意味があるし、
そういう流れになるように最初から決まってたんだ!と思うんですよ。
とは言え、もし劇中のマイクみたいに時間を戻してやり直せるとしたら、
何歳の時に戻りたいかなぁなんて考えちゃいましたね。
すごく恥ずかしい思いをしたのを事前に阻止したり、
今でも後悔している失言を言わずに済むように出来るなら…。
それが出来ないから、日々しっかり生きていかないといけないんですよね。
投稿者 mi-chan : 22:57 | コメント (0) | トラックバック (0)
宅配レンタルDVDを利用していると
届けられたDVDを開封してみて「なんでこの作品を予約しておいたんだっけ」
と分からなくなることが時々あります。
間違いなく自分が予約リストにアップしておいた作品なんです。
でも、見たいと思った時にすぐ来ずに
忘れた頃に届けられるせいで、どうして見たいと思って予約したのかを
思い出せなかったりします。
きっと、テレビかネットで興味を惹かれる情報を見たんだろうなぁ…とは
思うものの、だけど、それが何だったかはまったく思い出せないんですね…。
今回も、2枚届けられたうちの1枚が、そんな感じでした。
「バックマン家の人々」という作品です。
80年代~90年代中盤くらいまで、
大人気だったコメディアン、スティーヴ・マーティンが主演した
89年公開のホームコメディです。
タイトルは知っていたけれど、見た事が無かった作品。
ですが、どうして予約リストに入れたのか記憶にないんですよねぇ。
自分の子ども時代、仕事ばかりだった父親を見て育ったギル・バックマンは
自分が結婚して父親になったら、絶対にいいパパになろうと決めていました。
そして35歳。3人の子の父親になった彼は、子育てに奮闘しています。
ですが、なかなか自分の理想どおりに子どもは育ってくれません。
そりゃそうですよね~。
そのギルの妹、ヘレンは夫と離婚し、高校生の娘と小学生の息子を育てるシングルマザー。
その下の弟夫婦、彼らの両親たちも近くに住み、
バックマン家の人々は、ことあるごとに行き来したり、
集まったりしているビッグファミリーです。
加えて、ギルの一番下の弟が突然帰宅。
彼は定職に就かず、一攫千金を夢見て借金を繰り返す放蕩息子でした。
どこにでもありそうな家族、親戚たちの悩みや日常を
面白く、そして感動的に描いていきます。
そして、見ている途中で気がついたのですが、
ワタシがこの映画を借りたかった理由が分かりました。
若き日のキアヌ・リーヴスと、ホアキン・フェニックスが
この作品で共演していると知ったからだったのでした。
最近ではハリウッドでもトップのドル箱スターであるキアヌ。
中年と言ってもいい年齢になり、演技もルックスも脂がノッて来た彼ですが
この映画では、まだまだ初々しくて演技もあまりうまくありません。
しかも、今ではもう、絶対に見られないであろう、
白ブリーフ一丁という貴重な姿を披露しちゃってます。
役どころは、ヘレンの娘のボーイフレンド。
最初のうちは物凄くアホっぽいんですけど、最後にはとても素敵な青年になって行きます。
そして、子役からハリウッドで活躍し、
実力派として成長したホアキン・フェニックス。
彼は、ヘレンの息子で微妙な年頃の小学生の男の子に扮しています。
この映画の時は、まだ昔の芸名、リーフ・フェニックスですね。
声もまだ幼くて、身体つきもぽちゃっとしていてカワイイです。
こんな時代から2人とも頑張っていたのね~、としみじみ。
それに、今ではあまり年齢差を感じない彼らですが
この時は10歳くらいのホアキン(リーフ)と、19、20歳くらいの設定のキアヌで
見た目も本当に大人と子ども。
この2人ってそんなに歳が違うんだっけ、と思わずデータベースをチェックしてしまいました。
すると、ホントに10歳違いなんですね、実年齢でも。
キアヌは64年生まれ、ホアキンは74年生まれだそうです。
ちょっと意外でした~。
この2人の出演も興味深いのですが
その他の出演者も芸達者な人たちばかり。
ギルの弟の放蕩青年は、「アマデウス」のトム・ハルス。
ヘレンにはオスカー女優のダイアン・ウィースト。
他にも今でもハリウッドの第一線で活躍を続けている役者さんたちばかりが揃っています。
この映画の原題は「parenthood」。
【親たること、親であること、親の立場】と言うような意味でしょうか。
バックマン一家の4人の子どもであるギルたちがそれぞれ家庭を持ち、
そこで親としての悩みを抱えるのですが、
彼らの両親たちも、今もギルたちを幼い頃と同じように心配しているのでした。
よく、親は子がいくつになってもよちよち歩きの赤ん坊の時と同じ姿に見える…と
言いますが、まさにそれを表すような物語です。
今は、ワタシは子どもの目線でこの映画を見ましたが、
この先、親になることがあるとしたら、その時は、子どもを持った身として見ると
また違った思いや感動があるんだろうなぁと思いました。
ちょっとした驚きがあるラストシーンは
一家のメンバーが全員勢ぞろいして、とっても素敵でした。
ホームドラマはかくあるべし、と言った王道のエンディングに
誰もがココロを温められるはずです。
見て良かったなぁと、余韻に浸れる素敵な作品でした。
予約していたことも、何で借りようと思ったのかも忘れてたなんて
ホント、申し訳なかったデス。
投稿者 mi-chan : 23:51 | コメント (0) | トラックバック (0)
アクション映画はあまり進んで観ないワタシですが
ニコラス・ケイジが好きなお友達に強力プッシュ! されて
「バンコック・デンジャラス」を観ました。
完全無欠の暗殺者ジョー。
これがもちろんニコラス・ケイジです。
世界有数の暗殺のプロであり、仕事の成功率が何と驚異の100%を誇る彼は、
独特のルールを持っていました。
計画は用意周到、完璧に練り上げ、
暗殺を成し遂げる際に関わりあった人は
証拠を残さないために抹殺。
食事をする時、眠る時は1人。
そんな彼ですが、そろそろこの仕事から足を洗いたいと考えていました。
孤独ですもんね~。
引退前の最後の仕事のため、ジョーはタイへとやって来ます。
いつも通り、依頼されたターゲットの周囲で準備を始めたジョー。
ところが、タイという国だからなのか、アクシデントなのか、
いつものルール通りにことが進まず、
彼の運命を狂わせる出来事が起こるんです。
双子のパン兄弟が、
自分たちのヒット作「レイン」をセルフリメイクしたアクション・ノワールです。
オリジナルとは大幅に設定を変え、
タイの街を大胆に使った派手なアクションシーンを大増量して
ハリウッドっぽさを演出。
とは言え、タイの街並みやヴィヴィッドな色使いなど、
ハリウッド映画ながらアジアらしいパワフルさを前面に押し出しています。
ラストの決着のつけ方も、
ハリウッドの脚本家ならこうはしなかったんじゃない?
と思わせる衝撃的なものでした。
せつない~。
香港映画のクライムものにも相通ずるテイストが漂っていて
アジアの思想を感じさせました。
オリジナルの「レイン」も観ると、より楽しめると思います。
投稿者 mi-chan : 20:21 | コメント (0) | トラックバック (0)
完成度の高い映画を作るクリント・イーストウッドが
先日の「チェンジリング」に続いて早くも次の作品を発表しました。
俳優としては引退を決めていたイーストウッドですが、
この「グラン・トリノ」の脚本と出会って翻意、
この物語に出て来る主人公は、自分だと感じたのだとか。
ということで本作では監督のみならず、主演も自らつとめています。
妻に先立たれた偏屈で頑固な老人ウォルト。
自分のルールから外れるものをひどく嫌い、
息子や孫たちからも避けられている彼は、
ヴィンテージ・カーの「グラン・トリノ」を今も大切にしていました。
そんな彼が住む家の隣に
東南アジアからの移民であるモン族の一家が引っ越して来ます。
古いタイプの人間であるウォルトは、
思い切り差別的な目線でしか彼らを見られず、
自分の家の隣に何でアジア人が…と苦々しく思うのでした。
そんなある日、ウォルトの愛車「グラン・トリノ」を
盗もうとする人影がガレージに。
犯人は、隣家のモン族一家の息子、タオでした。
ウォルトは、朝鮮戦争で使ったライフルを向けてタオを追い出します。
タオは、チンピラを気取る従兄にグラン・トリノを盗んで来いと命じられ、
ウォルト宅のガレージに忍び込んだのでした。
この事件を機に、タオはお詫びのためにウォルトの家に通い、
掃除や家の修理などを手伝うことに。
彼らは次第に心を許しあうようになります。
ユーモアに満ちた心温まるエピソードが紡がれ、
このまま終わるのかな、でもイーストウッドだし、まさかそんなワケないかな…
などと思っていたら、ショッキングな展開に絶句してしまうクライマックスが訪れます。
そして、ウォルトが選択した人生の結末の奥深さに涙が止まりませんでした。
またしても傑作を作っちゃったイーストウッド翁。
本当に完璧としか言い様のないストーリーテラーです。
どの監督作品もそうなんですけど、物語が重厚で深いんですよね。
まだ5月ですけど、この作品、ワタシの中では
「チェンジリング」に続いて今年のナンバー1映画の第一候補です。
投稿者 mi-chan : 22:36 | コメント (0) | トラックバック (0)
好きな俳優さんの1人であるゲイリー・オールドマンが
日本人俳優たちと共演、と知って興味を抱いた映画「レインフォール/雨の牙」。
孤高の暗殺者ジョン・レインが
日本で美貌のピアニストと運命的に出会い、東京で逃避行を開始する…という筋書きで、
原作は、日本にもいたことがある元CIA工作員が書いた人気小説なんだそうです。
見慣れた東京の街にCIAや殺し屋がうごめいている様子は、
リアルな恐怖を呼び起こしてドキドキしました。
気になるゲイリー・オールドマンは、
暗殺者を演じる椎名桔平さんを執拗に追いかけるCIA支局長という役どころ。
周囲が戸惑ってしまうほどヒステリックに暗殺者を
追跡する姿は「レオン」を思い出させる偏執的な不気味さでした。
やっぱりウマイなぁ~。
最近は「ハリー・ポッター」でのシリウス・ブラックなどで
大人しめなキャラクターしか見ていなかったので(シリウスが消された時は号泣しちゃいましたが)
久々の“キレ”る役柄でした。
ハッキリ言って日本人出演者は、演技、割舌、台詞回しなどなど、
もう少し頑張って欲しいな…と思ってしまう人が多かったのですが
ゲイリーの登場が作品のクオリティを上げてくれていると思いました。
監督は日本に暮らした経験を持ち「トウキョウソナタ」の脚本を手がけた
オーストラリア人のマックス・マニックス。
アメリカ人の小説をオーストラリアの監督が撮り、
キャストはアメリカや日本の俳優たち…という多国籍な試みは
素晴らしいと思いましたが、
女優さんをあまり綺麗に撮ってくれていない気がしました。
柄本明さんら、名脇役たちも活かしきれてなく…。
脚本の練りが足りないのかな。
とは言え、マニックス監督の視点で見る東京という街や日本の警察の様子が、
どこか違う国の街にも思え、その点は面白かったです。
投稿者 mi-chan : 21:30 | コメント (0) | トラックバック (0)
タイトルを聞いた時から
何だか可笑しくて仕方が無かった「ビバリーヒルズ・チワワ」。
だって、人を食ったようなタイトルだと思いません~?
ところが、いざ観てみると、意外に楽しめちゃいましたよ~。
ビバリーヒルズのスーパーセレブ・ヴィヴに飼われているチワワのクロエ。
溺愛されているクロエは、豪華な食事に自宅の豪邸の庭にあるプールでの日光浴、
ハリー・ウィンストンのダイヤどっさり付き首輪をし、
高級エステで身だしなみを整えて、ハイブランドファッションをオーダーメイドしてもらうという
ゴージャスな毎日を送っていました。
そんなある日、クロエは、ヴィヴの姪に連れられて
不本意ながらメキシコに行くことに。
そして、そこで迷子になってしまうんです。
ノラ犬の中に放り込まれたクロエは、初めてのことだらけで大困惑。
悪い人間たちにつかまって闘犬場に送り込まれたり、
ダイヤの首輪を詐欺師のネズミに盗られたり。
偶然出会った元警察犬のデルガドは、そんな彼女を放っておけなくて
ピンチを何度も助けます。
2匹はいつしかプリンセスとボディガードのような関係になって行きます。
その頃、日ごろからクロエに恋心を抱いていたものの、
ノラ犬出身で雑種のため、まったく相手にされていなかったパピは、
クロエが行方不明になったと知って
いてもたってもいられずメキシコへ。
お金目当ての凶悪な追っ手の執拗な追跡をかわし、
数々のピンチを切り抜け、お嬢様育ちのクロエは無事にお家に戻ることが出来るのでしょうか?
そして、パピの愛の行方は?
主役は犬たちなのに、何だか人間の物語と変わらないような気がして観ていました。
わんこたちの表情なんかが絶妙なせいもあるんですけど、
キャラ設定がすごく絶妙なんです。
まずクロエ、超カワイイです!
苦労知らずなお嬢様で高飛車なんだけど、育ちがいいから素直だし
何だか放っておけない女の子っぽさがあるんですよ。
そして、ワケあって警察犬を辞めたシェパードのデルガドが
男らしくてハードボイルドな感じで、とっても素敵な男性。
一途でピュアな雑種のパピも愛すべきキャラクターです。
女の子だったらデルガドの男らしいダンディさに心惹かれるでしょうし、
男の人なら、クロエの育ちのいいお嬢様らしい振る舞いや
芯の強さに理想の女の子の姿を見るかも知れません。
子ども向け映画かと思いきや、大人が見ても楽しい!
ともっぱら評判なのは、このあたりのキャラ設定なんじゃないかとワタシは踏んでいます。
人間たちもイケメン、美女が出てきますし、
犬の声に扮しているのがドリュー・バリモアやアンディ・ガルシアと
豪華な演技派なのも魅力です。特にクロエの声を演じたドリュー・バリモア。
すごいハマってました。
ちなみに、パピを演じた雑種犬は、
役柄同様、本当に保健所にいてもうすぐ処分されそうだったところを
この映画のスタッフに救われたということですよ。
ディズニー映画らしいエピソードですよね。
ワタシは普段は犬より猫が好きなんですけど
そんなワタシでもすごく楽しめたので、
犬好きな方は絶対にハッピーな気持ちになれる映画だと思います。
ゴールデン・ウィークに家族みんなで観に行くのにもピッタリな1本です♪
投稿者 mi-chan : 23:48 | コメント (0) | トラックバック (0)
昨年「ノーカントリー」でアカデミー賞を獲ったコーエン兄弟監督作
「バーン・アフター・リーディング」。
もう、オスカー獲ったとたんに
元のユル~いオフビートな映画に戻っちゃってますねっ(笑)。
お得意の「ダメな人々の勘違いと行き違い連続」ストーリー…ってヤツです。
ワシントンD.C.。
CIAのベテラン諜報員オズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)が、
不本意な形で首を切られて激怒。
彼は怒りに任せ、事実を少し交えて
エージェント時代に見聞きしたことを小説にしようと考えます。
所変わって、近くのスポーツジム。
職員の中年女性リンダ(フランシス・マクドーマンド)は
最近、自分のルックスの衰えが気になり、美容整形をしたくてたまりません。
たるんだ二の腕とか、ポッコリお腹とか、目の周りのシワとか
そういうところをお直しすれば、素敵な男性との恋愛が待っていると信じちゃってるんです。
そんな彼女の同僚で、
いつもスポーツドリンクを片手にiPodを聴きながらノリノリで生きている
脳みそまで筋肉みたいなスポーツバカの青年チャド(ブラッド・ピット)が
ある日、「ジムの男性用ロッカーでこれ拾った~」と
1枚のCD-ROMを持って来ます。
パソコンで中味を確認した彼は
「これ、CIAの機密資料じゃね?」と大騒ぎ。
そう、これを落としたのは、件の失職したベテラン諜報員だったんですね。
ホントは彼の嫁の仕業なんですが…。
ということで、極秘資料っぽい内容ながら
実はただの小説の下書きなんです。
でも、そうとは知らないスポーツバカ青年と、整形したい中年おばさんは
「これをネタにCIAからお金を脅し取ろう!」と思ってしまうのです。
この事件に財務省連邦保安官というおカタイ職業なのに
ダブル不倫中のうえ、出会い系サイトで女性漁りばかりしている
しょーもないオッサンのハリー(ジョージ・クルーニー)が加わって来ます。
不倫相手のケイティ(ティルダ・スゥイントン)は
オズボーンの妻で、それだけでも泥沼なのに
出会い系サイトで新たにハリーが出会ったのは、何とリンダ。
そして、リンダはハリーに夢中になっちゃうんですね~。
こんな偶然と数々の不運が重なり、事態は思いもよらない方向へ。
もう、出てくる人たちがみんなザンネンなオトナばかりなんですよ。
だから余計にコトがヘンな方へと転がっていくという…。
それが観ていて面白いところでもあるんですけどね。
自分のことしか考えていない、短絡的で幼稚な人々が巻き起こす
ザンネンな出来事が複雑に絡み合い、
物語は、想像もつかない怒涛の結末へ一気になだれ込みます。
でも、クライムサスペンス的な感じはまったくなくて、
衝撃的な出来事が起こるたびに
失笑が劇場内に響き渡ってました(笑)。
こーんなおバカでザンネンな人々を演じているのが
現在のハリウッドを牽引している豪華スターたちって言うのが
まず面白どころのひとつですよね。
特にブラッド・ピットは「今までのスターとしてのキャリアが危なくなるんじゃ…」
と言われたほどのバカッぷりを熱演、さらに劇中で物凄い消え方をして
観客の度肝を抜いちゃいます。
気合入れて観に行くような映画ではないので(いい意味で…です)、
劇中のチャドみたいにドリンク片手にリラックスして楽しめる作品です。
ゴールデン・ウィークにまさにピッタリ♪って感じですね。
ラストシーンでも失笑が起こるという、かなり珍しい映画でした。
くだらないんだけど、すごくよく考えられている筋書きで
「世の中の出来事とか大事件って、実は、この映画の中の人々みたいな
ザンネンな人たちの勘違いとかすれ違いなんかで
成り立っていたりするのかもなぁ」なんて思ってしまったワタシです。
投稿者 mi-chan : 23:08 | コメント (0) | トラックバック (0)
今年のアカデミー賞を席巻した「スラムドッグ・ミリオネア」が
10日ほど前から公開になっていますが、皆様、ご覧になったでしょうか。
キャストのインド人の女の子が人身売買問題にさらされたり、
キャストたちへのギャラの支払額が少なかったと囁かれたり、
ヒットを受けて売り上げの一部がインドの貧しい子どもたちに寄付されたと報じられるなど、
いいこと、悪いこと、いずれにしてもお金がらみのサイドストーリーが
次々に噴出している不思議な映画ですね。
大金がもらえるクイズ番組に出る男の子の話だからなのかしら?
日本でも数年前まで放送されていた
視聴者参加型クイズ番組「クイズ・ミリオネア」。
あれって元々はイギリスの番組なんですよね。
その元番組の人気を受けて、日本を始めとする諸外国でも
同じ番組がスタートしたんです。
ライフラインが用意されていたり、
ドロップアウトが出来たりするシステムも同じで
「ファイナルアンサー」という日本でも流行語になったあの言葉も一緒です。
そして、この映画の舞台であるインドでも
この番組が国民的な大ヒット番組なんですね~。
その「クイズ$ミリオネア」に出場した少年が、
あと1問で最高賞金を獲得するところまで勝ち進む…というところから物語はスタート。
スラム育ちの孤児である18歳の彼がなぜ、数々の難問に正解出来たのか?
司会者も、そして警察も彼がインチキをして事前に問題と答えを知っていたか、
または会場に仲間がいて答えを教えてもらっているのか…と疑います。
ところが、少年は言うのです。
「インチキなんてしてない。でも、僕は答えを知っていたんだ」と。
まぁ、ハッキリ言って夢のようなストーリーです。
そんな都合よく…ねぇ。とも思ってしまいます。
けれど、貧困、宗教戦争、犯罪等といった今のインドの残酷な現実が
ドギツイ形で目の前に突きつけられ…ショックを受けずにはいられませんでした。
しかも、そんなリアルな壮絶人生を描きながらも
ピュアな恋愛を絶妙に絡め、クイズ番組の裏側的な場面もありで
なんだか、アッという間の2時間でした。
最後にはインド映画に敬意を表してか、
ボリウッド映画(世界一の映画製作国であるインド・ボンベイのことを近年、
ハリウッドをもじってボリウッドと言うんです)のお約束、歌とダンスでシメ!
個人的には「うーん、これが無かったほうが
もっと余韻を楽しめて感動出来た気がする…」と思ってしまいましたが…。
頭がいい人が多く、数字に強くて
英語が話せる人も多いことから、近年、急速に経済的に発展、
さらには優秀な人材が世界各地で活躍しているインドですが
その裏にはまだまだこの映画に出て来るような
超極貧のスラムで暮らす人々がいるのも事実で、
そこには政治・経済・宗教など、さまざまな問題が複雑に絡み合っていることを感じました。
この映画の主人公の少年は、
そんなスラムから這い上がりたくて…というよりも
単純に生命の危機からの本能的な脱出、
そして純粋に初恋の女の子を思い続けての行動の結果が
「クイズ$ミリオネア」への出演につながったのですが、
多くのスラム住民たちは、彼みたいなハッピーエンディングとはいかないわけで…。
それに未曾有の世界恐慌状態の今、
辛い経験をしているのはインドの貧困層だけではないですしね。
とは言え、自分で運命を切り開く以外に道は無いんですよね。
だから、人生のどんな経験も無駄じゃないんだ! と思わせてくれる
この希望の物語が多くの人々の心を打ち、
今年のアカデミー賞最多部門受賞につながったんでしょう。
繰り返し、何度も見たい作品かと聞かれたら
ワタシはうーん…と首をかしげてしまうかも知れません。
でも、お友達には、興味があるなら絶対に一度は観た方がいいと薦めます。
インドという国でしか描けないであろう、強烈なパワーを感じずにはいられないからです。
子役たちのピュアなカワイらしさにも心打たれますよ。
投稿者 mi-chan : 21:08 | コメント (0) | トラックバック (0)
ひょんなことから「我が心のオルガン」という少し古い韓国映画のことを知り
DVDで見てみることにしました。
この映画は、ドラマ「オールイン」や映画「JSA」「甘い人生」などで
日本でもお馴染みのイ・ビョンホンと
ドラマ「星を射る」や映画「スキャンダル」のチョン・ドヨンが
若き日に共演したハートウォーミングストーリーです。
1960年代の韓国。
山あいの田舎の小学校に21歳の新米教師・スハがやって来ます。
17歳ながら、訳あって小学生と一緒に授業を受けている女の子・ホンヨンは
スハに恋をしてしまいます。
ですが、スハは同僚の先生を好きになり、
どんどん熱を上げていくのです。
この映画は「JSA」の少し前の作品で、
イ・ビョンホンは当時、30歳くらいだったと思うんですが
21歳の学校出たての初々しい先生をうまく演じています。
貧しくてお弁当を持ってきていない子が
井戸で水を飲んでお腹を膨らませていると
「先生の弁当を食べてくれないか、先生はお腹の調子が悪いんだ」
なんて言って自分のお弁当を子どもにあげたり、
学校のイベントに一生懸命参加したりと
日本の昭和時代にもよく見受けられたであろう、
古き良き時代の風景が繰り広げられます。
イ・ビョンホンは、オルガンを弾いたり
レコードに合わせて歌を歌ったりと、意外な一面も披露しているんですよ。
この映画の撮影直前にお父さんが亡くなられたイ・ビョンホンは、
辛い気持ちを隠してこの役柄に挑んだそうです。
ちなみに彼が劇中で着ている茶色の背広は、お父さんのものなんだとか。
そして、チョン・ドヨンは
家の都合で小学5年生と一緒に勉強している17歳の女の子という役柄なんですが
当時、彼女は20代後半だったはず。
それが小学生に見えるんですから凄い演技力です。
さすが後にカンヌ映画祭で主演女優賞を獲得する(2007年に受賞)ことになる実力派ですよね。
先生を好きになっちゃう生徒…というお話なので
最後はスハ先生は、同僚の先生とくっついちゃって
彼女のほのかな初恋が終わるって話なのかなーと思って見ていたのですが
物語はまるで違う方向へと進んで行きます。
クライマックスで先生への気持ちをカタチであらわしたホンヨン。
その健気さに思わず涙が止まりませんでした。
その涙目のまま、エンドロールを眺めていたら、
最後の最後に、まだ物語の続きが入っていました。
これがもう、「ああっ」と声が出てしまうエンディング。
よけいに涙が出てしまったワタシです。
これからこの映画を見る方は、絶対にエンドロールの後を見逃さないでくださいね。
最近、心が温かくなるような映画って見てないなぁと思っていたので
出会えたことに感謝したい気持ちになった作品でした。
韓国映画って当たり外れが激しいですけど、たまにこういう「アタリ」に出会えるので
やっぱり時々チェックせずにはいられません。
投稿者 mi-chan : 20:32 | コメント (0) | トラックバック (0)
あ~、待ち遠しかった。ようやく続きが観られましたよ~!
「レッドクリフ Part2」。
もう前の話なんて忘れちゃったかも~、と思いながら観始めましたが、
何と、気配り大王のジョン・ウー監督、
日本版には特別に「これまでのお話」をマンガとかゲームみたいな映像で
オープニングにくっつけてくれていました。
これでキャラクターとかお話をすっかり思い出して
楽しく続きを見られましたよ。
というか、前編を見ていなくても大丈夫なくらい、キッチリ説明してくれるので
「Part1を見てないからなぁ」と思っている方でも、
この映画、楽しめると思います!
総括的に言うと、
Part2は、赤壁の戦いに向かってドンドン進んでいく話なので
ドキドキ感とか新鮮味みたいなものは割りに少ないんです。
有名なお話で、結果は分かっていますしね。
でも、Part2では、前作以上に合戦シーンが派手で物凄い壮絶。
孔明の奇策も色々登場して面白いですね。
特に、武器不足に悩む連合軍のために
「矢を用意しましょう」と言って、
孔明が10万本の矢をタダで用意してしまうシーンは痛快。
頭イイね~って感心しちゃいました。
中村獅童さんの出番も前回より多いし、
カッコ良くて感動的な出演シーンがありました。
それから、孫権の妹で男勝りな尚香が、
男に化けて敵軍に入隊し、スパイになるあたりはハラハラしましたね。
敵の兵士と仲良くなっちゃったりして
結末は予測できましたけど、それでもウルッて涙が出ました。
スパイの小道具に鳩を使っちゃうくだりは
さすがジョン・ウー、なんて思いましたね(笑)。
映画を見た後で知ったのですが
最初にこの作品の撮影に入った時、
周瑜役に配されていたのはあのチョウ・ユンファだったそうですね。
そして、孔明をトニー・レオンが演じる予定だったんですって。
チョウ・ユンファの周瑜、トニーの孔明…
どんなだったかなぁと、ちょっと想像してしまいますが
でもやっぱり、今のキャスティングが正解だった気がしますね。
チョウ・ユンファの降板劇があったからこそ、
金城くんに孔明役のお鉢が回って来て、
作品全体が若返りましたしね。
その最初の配役で撮影が始まる前、
トニーは体調を崩して、役を降りていたらしいです。
そんな時に、続いてチョウ・ユンファ降板の報が。
ジョン・ウー監督が困っているだろうな、と思ったトニーさんは
監督に連絡し、「僕が出るよ」と言ったんですって。
いい人だ~♪
監督は感動し、中国全土から最高の漢方医たちを集めて
体調のすぐれないトニーさんの診療にあたらせたそうです。
監督も素敵な人ですね。
孫権役のチャン・チェンもトニーや監督をとても尊敬していて
絶対の信頼を置いていると公言しています。
現にチャン・チェンの次回作の1本はジョン・ウー監督の映画「1949」で
もう1本はトニーと共演する(ブルース・リーの師匠の物語らしいです)と言うんですから、
尊敬して信頼していて…というのはリップサービスじゃなくて
ホントみたいだなぁと思わせますよね。
こうして誕生した「レッドクリフ」。
映画の中だけでなく、撮影の現場でも
そんな男たちの熱い友情が繰り広げられていたかと思うと、感動もひとしおです。
投稿者 mi-chan : 21:07 | コメント (0) | トラックバック (0)
これまでにポール・グリーングラス(「ボーン・アルティメイタム」)や
テリー・ギリアム(「12モンキーズ」)といった錚々たる映画監督たちが映画化を試みては
その難しさに監督することを断念して来た…という伝説を持つ
アメリカの有名なグラフィックノベル「ウォッチメン」。
その伝説を打破し、映像化を実現させたのが
「300 スリーハンドレッド」のザック・スナイダーです。
1980年代、アメリカではソ連との関係が一触即発状態の中、
ニクソン大統領が任期を引き延ばして政権を握っていました。
おおっ、昨日観た「フロスト×ニクソン」のニクソンですよ~。
ある夜、ニューヨークの高層マンションの一室から
1人の男性が突き落とされて殺害されます。
殺されたのは、エドワード・ブレイク。
かつて“ウォッチメン”と呼ばれた者たちの1人でした。
“ウォッチメン”とは、歴史的な大事件の陰で暗躍して来た
ヒーロー軍団だったんです。
エドワード殺害現場に現れたロールシャッハと呼ばれる
謎の男は、この暗殺事件を不審に思い、
独自にかつてのウォッチメンたちの身辺を調べ始めます。
その後も、ウォッチメンのメンバーたちが次々に狙われて行きます。
ダークな雰囲気と、複雑なストーリーに
ちょっとアタマがこんがらがって来ちゃったワタシ。
たいていの映画って、途中が中だるみすると思うんですけど
この映画の場合、導入部分のテンポが早すぎて説明不足で
ちょっと不親切な感じがしました。
それが、分かりにくい原因だと思います。
なので、原作を読んでから映画を観た方がラクに物語に入っていけるかも知れません。
それでもワタシが頑張ってこの映画に喰い付いて最後まで観たのは
キャストがとっても魅力的だったから。
「リトル・チルドレン」「エンジェルス・イン・アメリカ」のパトリック・ウィルソン、
「あの頃ペニー・レインと」「スリーパーズ」のビリー・クラダップ、
「グレイズ・アナトミー」「P.S. アイラブユー」のジェフリー・ディーン・モーガン。
彼らが“ウォッチメン”のメンバーなんですよ。
全員、大好きな俳優さんですから
こりゃあ、必死にラストまで頑張って観るしかないぞって思ってしまいました。
映像化不可能とされた作品ということで
ユニークで今まで観たことが無いようなビジュアルが多々、楽しめましたが、
観ている途中で、ふと、なぜだか分からないんですけど
「ウォンテッド」のベクマンベトフが監督したら
また違った世界が見られたんじゃないかなー、なんて思いました。
昨日観た「フロスト×ニクソン」は
キャストの細かい表情などをもう一度じっくりチェックしたいので
また観たい、と思いましたが
今日のこの「ウォッチメン」は、
ストーリーの細部までちゃんと納得して理解したいので
もう一度観る必要があるなぁ…と思っちゃいましたね~。
もちろん、大まかな展開やオチはちゃんと理解出来たんですけど…。
この奥深さこそが、
映像化出来ないと言われた理由のひとつだったりするんですかね。
投稿者 mi-chan : 23:41 | コメント (0) | トラックバック (0)
今年のアカデミー賞主演男優賞にフランク・ランジェラが
ノミネートされたほか、監督賞、作品賞、脚本賞、編集賞と
主要部門で候補になった「フロスト×ニクソン」。
もう、早く観たくて観たくて仕方がなかった作品です。
1977年、ウォーターゲート事件によって失脚した後、
自らの名誉回復を望むニクソン元合衆国大統領が、
TV司会者フロストのインタビュー番組に出演した経緯と舞台裏を描いた物語で
もちろん実話なんですが、
もともとはブロードウェイでの舞台だったものを映画化したものです。
キャストも、フロスト役のマイケル・シーンは、
舞台でも同じ役どころに扮していた俳優さんなんだそうです。
当時、アメリカ国民4500万人が見たと言う伝説の2人のトークバトルの再現は圧巻でした。
大統領までやった人ですし、ブレーンも背後についているので
ニクソンはなかなかのタヌキオヤジなわけで、
フロストは最初、彼のペースに飲み込まれてしまいそうになるんです。
でも、ある時突然、奇跡の瞬間が訪れます。
ニクソンが本音をポロリと漏らしてしまうんです。
これが、ニクソンが二度と政治の表舞台に戻れなかった
決定的な言葉として今も語り継がれているんですね。
何て言ってしまったかは、この映画をぜひご覧頂きたいのですが
どこかの国の総理の「みぞうゆう」なんて比じゃないくらい(笑)
大打撃的な言葉で、映画で観ているだけのワタシでも
「あ~、言っちまったよ」と思っちゃいました。
そんなストーリー展開がスリリングでドラマティックで
面白かったのはもちろんですが、
ウオーターゲート事件やニクソンという人がどんなキャラで
なぜ汚名にまみれて失脚したのかなどなど、
当時のアメリカの出来事をほとんど知らなかったワタシは
すごく勉強になることも多かったです。
ウォーターゲート事件は、名前と事件の概要は知ってますが
それだってロバート・レッドフォードの映画「大統領の陰謀」や
「フォレスト・ガンプ」なんかで観た程度でしたから
本作で少し深く理解できて興味深かったです。
アメリカの現代史を語る上では欠かせないネタで、
映画や小説などにも多々出てくる話ですから
知っておいて損は無いですよね。
それにしても、ニクソン役のフランク・ランジェラが物凄い存在感でした。
金に執着したり、すぐ激昂したりする嫌なキャラである一方で、
「自分は人に好かれない性格なんだ」と気弱に語るなど、
さまざまな面を持つニクソン像を人間臭く演じていて圧巻でしたね~。
ベトナム戦争突入と継続、ウォーターゲート事件など
大国のリーダーとしては不適格な部分も多かったニクソンですが
最後まで必死に彼を守ろうとしたブレーンもいたわけで
多少は人間的な魅力もあったのかな、と思わせてくれるエンディングでした。
政治家がテーマの映画って、けっこう難解なものが多かったりしますが
この映画は退屈することはまったく無く、
フロストとニクソン、彼らのブレーンたちが
心理的なバトルを繰り広げている様をハラハラしながら
追いかけているうちに時間が過ぎて行く感じで
夢中で観てしまいました。
最近は、あまり「もう一回観たい」と思う作品ってなかなか無いワタシですが
この映画は近いうちにもう一度観てもいいかなぁと思いました。
この物語の後、ニクソンはどんな毎日の中で余生を過ごしたのかな…なんて
想像も広がる作品です。
投稿者 mi-chan : 21:44 | コメント (0) | トラックバック (0)
トム・クルーズ主演の「ワルキューレ」が公開になっていますね。
ナチス政権下のドイツで、ヒトラーの独裁政治に危機感を抱いた
愛国者のドイツ軍人たちが、ヒトラー暗殺計画を実行にうつした…と言う、
ドイツでは有名な実話の映画化です。
これまでにも映像化されているんですが
ハリウッド大作ということで、世界的な話題になっています。
トムが演じたのは、反乱と暗殺の計画者であり、
実行犯となったシュタウフェンベルク大佐。
彼は名門貴族の家柄でありながら軍人として
戦地の最前線で果敢に戦い、片腕と片目を失った後も
ドイツ軍に復帰したツワモノです。
道徳心に富む大佐は、ユダヤ人虐殺などをおこなうヒトラー政権に対して
次第に疑問を抱くようになるんですね。
ヒトラーは、あまりにも有名な歴史上の人物であるために
どのように最期を迎えたかは、ワタシを含めて
多くの人たちがすでに知っているので、
この暗殺計画が失敗に終わったことは映画を観る前から
分かっていることではあります。
それでもどうやってヒトラーを暗殺しようとするのか、
その後、実行犯はどのように逃げるのか、
誰が計画に協力し、誰が裏切るのか、
計画の収束の仕方は…などなど、
スリリングで最後まで飽きさせないんですよ。
役者もスゴイ面々が揃っていて
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のビル・ナイ、
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のケネス・ブラナー、
「コレクター」のテレンス・スタンプ、
「イン・ザ・ベッドルーム」のトム・ウィルキンソン、
「戦場のピアニスト」のトーマス・クレッチマンなどなど
出てくる人出てくる人、みーんなベテランの演技派ばかり。
ただ、ドイツ軍の話なので
大半のシーンが軍服姿のシブーいオジサンばっかり(笑)。
でも、ミリタリーものがお好きな方にはタマラナイのかも知れませんね。
そういった趣味をお持ちの方以外のこれからご覧になる皆様、
前半のその地味ぃなシーンをガマンしていただければ(笑)
中盤からはハラハラドキドキのミッション・インポッシブルが始まります。
シュタウフェンベルクは、ドイツでは今も伝説の英雄として語り継がれていて
ゆかりのあった街には記念の像もあるそうです。
そして、大佐の子孫や親戚が今も世界中に健在なので
今回の映画でトム・クルーズが大佐を演じることに対して
「イメージが違う」「カリスマ性がない」など、一部反対もあったらしいですね。
でも、多くの親戚は、トムと直接会って「サインください♪」と言っていたとのことなので(笑)
大きな問題にはならなかったようです。
自国の出来事を他の国の人にも広く知って貰うためには、
諸問題はあるかも知れませんが、
ハリウッドで映画化してもらうというのは非常に効果的なことですもんね。
現に、今回の映画でワタシは
あの恐怖政治の中、ヒトラーを暗殺しようとした
勇気ある人たちがいたんだ…と知ったわけです。
トム扮するシュタウフェンベルクが
「この現状をどうにかしようと戦った人たちがドイツにいたんだ、
みんながナチスの言いなりだったわけじゃないと
後世の人々に分かってもらえればそれでいい」
というような意味合いのことを言う場面があります。
まさしく今、この映画が世界中で公開になり、
その言葉の通りになったんですね。
ちなみに、劇中にも出てきますが、ヒトラー暗殺計画を企てたのって
シュタウフェンベルク大佐たちだけではなくて、
他にもいたようで、ヒトラーは何度も命の危機に見舞われています。
それなのに毎度毎度、からくも生き延びたというのは
果たしてどういうことなのか…「アンネの日記」を愛読して育ったワタシとしては
色々と考えてしまいますね。
投稿者 mi-chan : 22:42 | コメント (0) | トラックバック (0)




