初めての中古車探し:ミーちゃん中古車に出会う!-1-


第1話 ミーちゃん中古車に出会う!

ミーちゃん「キャー、かわい~。この車~」

家でゴロゴロ、休日をのんびりエンジョイする子ぐまのミーちゃん。何気なく雑誌を眺めていると、1台のクルマに目が留まったのだった。

ミーちゃん「わたし、くるまにのるならこんなのがい~。ちっちゃくって、まるっこくって、スタイリッシュで…。う~ん、知らなかったぞ、こんなキュートなクルマがあるなんて」

どうやらたまたま見かけたそのクルマに一目惚れをしてしまったよう。恋多き多感期にはありがちなこと。

ミーちゃん「だけどこのクルマ、何て名前なのかなぁ? どこに売ってるのかしらん? うーん、あーでもないこーでもない。ぶつぶつぶつぶつ…。」

謎の男「……」

ミーちゃん「ん?」

謎の男「……フッフッフ…」

ひとりごとをつぶやくその背後から忍び寄るものが……。ドアの隙間から部屋をのぞく怪しい影…。新人JUマスコットキャラクター子ぐまのミーちゃん。今後のタレント生命にかかわる大ピーンチ!!?

ミーちゃん「キャー、助けて~!! だれか変態よ~」

謎の男「わーまったまった……。ひどいな。ぼくだよぼく。マーくんだよ~」

現れたのは、ミーちゃんのおともだち、子グマのマーくんだった。

ミーちゃん「なんだ、マーくんか~。あーびっくりした」

マーくん「ごめんごめん。おどかす気はなかったんだよ~」

ミーちゃん「もう~。いくら仲のいいおともだちだって、家に入るときはチャイムくらい押してよね。ちょっとどきどきしたぞ~」

マーくんとミーちゃんは大の仲良し。出会ったのはいまから10年前のとあるイベント。以来、10年来の親友なのである。

ミーちゃん「まったく。わたしのひとりごと、ずっと聞いてたんでしょう? 見てるんだったら声くらい掛けてくれてもいいのに~」

マー「夢中になってる時に声かけると怒るくせに~。」

ミーちゃん「うぐ・・・・・。」

マー「それより、ミーちゃんはミニが好きなのか~。そのクルマはねー。ローバー・ミニというイギリスのクルマなんだよ」

ミーちゃん「へーそうなんだー。ローバー・ミニね……。」

マー「ミーちゃんはまだ16だから、すぐには運転できないけどね。だけど、いまから乗りたいクルマを見つけるとはカンシンカンシン。クルマのことなら黄色い顔のニクイヤツ、このマーくんにまかせなさい」

じつはマーくん。クマの世界では知る人は知るクルマ博士。クルマについての知識はお手のモノなのだ。

ミーちゃん「もー、マーくんったら。すっかりうまくごまかされたわ。ふーん、そうかー。イギリスのクルマなのね。どうりでオシャレなはずだわ」

マー「ローバー・ミニは、名エンジニア、アレックス・イシゴニスの手によって1959年につくられ、41年に渡って基本の姿を変えずに生産され続けた名車。FF駆動方式でありながら、エンジンを横置きにするという世界で初めての構造は以後の大衆車造りに大きな影響を与えたんだ」

ミーちゃん「へー、マーくん、ホントクルマにくわしいのね~」

マー「エッヘへ~ン。クマはクマでも、遊園地でクルクルまわっているどっかの黄色いクマとは、できがちがうんですよ、できが」

自信たっぷり胸をはるマーくん。

ミーちゃん「ただの駄グマではないってわけね」

マー「……駄グマって……!」

おちこむマーくん。

ミーちゃん「世界で初めてとは。う~んローバー・ミニ、くわしくはよくわからないけど、ただものではないわね。ますます気にいったぞ~」

マー「ミニは世界中の若者に人気だからね」

ミーちゃん「わたしこのクルマを見てみたいわ。となれば、さっそく車屋さんに直行よ。マーくんどこに売っているの?」

マー「ところがいまこのクルマ、すでに生産されていないんだよ」

ミーちゃん「えー、じゃあもう買えないの~。つまんないのぉー」

マー「ところがどっこい。ちゃ~んと買うことも出来るんだよ~!」

ミーちゃん「はにゃぁ~~~????」

   
子ぐまのマーくんとミーちゃんの初めての中古車さがし