第5話　車庫を用意しよう -2-

マ：うん、日本では自動車を購入する際には保管場所、つまり車庫を前もって確保しておくことが必要だってことが法律で謳われているんだ。細かいことをいうと、その保管場所つまり駐車場は、ほかの交通を妨げることなく出入りできることと、その車がきちんと収まる十分なスペースがなくてはいけないってことになっているんだ。

ミ：ふーん。ただ停める場所があるだけじゃだめなのね。

マ：そういうこと。それにいまのは、車庫があるような大きなおうちの話。実際には、家とか会社とか実際にドライバーが居る場所（使用の本拠地といいます）から駐車場が離れている場合も多いはずだね。

ミ：そうね。わたしもミニちゃん専用の駐車場を借りなきゃよね。

マ：そういった場合も、車庫は使用の本拠地から直線距離で２km以内に確保する必要がある、という決まりがあるんだ。

ミ：ふーん。

マ：このように、法律で定められた保管場所が確保して、そのうえで警察で「車庫証明（自動車保管場所証明書）」を発行してもらわないとクルマを買うことができないんだ。もし虚偽の申請をしたり、他人の名義を借りたりすると保管場所法違反で処罰されることになるんだよ。

ミ：へー。

マ：車庫証明は実際にお金を払ってクルマを購入するときに作成することになる（事前に用意することも可能です）から、詳しくは実際に買うときに説明するよ。

ミ：ほうほう、なーるほどね。『クルマは買う前に車庫を確保することが大切』ってことね。重要ワードとして、きっちりおぼえておくわ!!

ミ：わたしの場合、おうちのとなりに大きな駐車場があるから、そこを借りられそうよ。おうちに帰ったらよくたしかめておくわ。

マ：それに、クルマを買う前に大事なこととして、やっぱりお金のことを考えておくことだね。ミーちゃんの場合購入資金は一度に貯めたからちょっと別なんだけど、クルマって買うときはローンで分割して買う人がほとんどだからね。

ミ：そうよね。

マ：クルマは、買ったあとにも「維持費」が必要で、車両価格以外にも付帯費用が毎月2～3万円程度は必要になるといわれているんだ。そこに、駐車場代も掛かるわけだからね。きっちり考えておかないと、「クルマを買ったけど駐車場代が払えません」なんてことにならないともいえないからね。慎重に購入計画を練る必要があるよね。

ミ：そうか、維持費ね。駐車場代もそうだけど、ガソリン代とか消耗品のことも考えておかないとね。わたしも買うことばかり考えていてその辺のことをあんまり考えてなかったわ。ちょっとおうちに帰ったらいろいろ考えてみる必要があるわね。

マ：そうだね、もう一度おうちでじっくり考えてから、つぎのお休みにでも買いに行こう。

次号よりいよいよ、実際にクルマを購入するときに役立つ怒濤の『第2部購入編』がスタート!!　果たして大人になったミーちゃんは無事ミニを買うことができるのだろうか!?

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