初めての中古車探し:実車をチェック(機関部編)-1-


第17話 実車をチェック(機関部編)

ミ:うわあい。試乗だ試乗。クルマに乗れるぞ。

マ:ここで残念なお知らせがあります。今回はクルマに乗りません。

ミ:エー。楽しみにしていたのにぃ。

マ:ホホホ。中古車の道は一日にしてならずじゃ。ミーくん、まだまだ甘いのう。というわけで試乗はつぎの回で展開するよ。

ミ:ブーブー。

マ:なぜかというと、実車チェックは外装内装のほかに大事な部分があるんだ。さて問題。それはなんでしょう?

ミ:さて問題、じゃないわよ!! せっかく楽しみにしていたのに、プンプン!! 実車チェックの大事なところねえ…。クルマのボディかしら。

マ:ブー、それは外装でやりました。

ミ:じゃあ、ブレーキランプ。

マ:ブー、それは内装でやりました。

ミ:じゃあ、タイヤだ。

マ:ブーって、ミーちゃん!! 本当にちゃんと勉強していたの? このあいだやったことばかりじゃないか!!

ミ:わかってるわよ!! もうあったまきてるんだから!! せっかくあこがれのミニちゃんに乗れると思ったのに、そんなチェックなんてもうどうでもいいわ。はやくのせてよクルマにぃ。

マ:バ、バカヤロウ!!

ミ:うわっ。急に大きな声。

マ:実車チェックってのはなあ。そんな感情に左右されるような甘いチェックじゃいけねえんだよ!! なめんじゃねえよ!!

ミ:……。わ、わかったわ。マーくん、しっかり勉強するわ。

マ:わかればいいんだよ。それだけこっちは、男かけてJUマスコットキャラクターやってんだよ、ふっ。(い、いいセリフだ。き、きまった。)

ミ:……自分によってるな、このクマ。

マ:今回チェックするのはエンジンなどの機関部だよ。さっそくボンネットを開けてエンジンルームのチェックにかかろう。

ミ:機関部のチェックなんてちょっとむずかしそうね。

マ:エンジンから確認してくよ。まずは、ボンネットを開けた状態でエンジンをかけよう。エンジンの確認で大事なのはエンジンがスムーズに始動するかどうか。一発で始動できれば問題ないけど、なかには起動に数回かかるようなクルマもある。

ミ:そういったクルマはだめなクルマなの?

マ:そういうわけでもないんだ。じつはエンジンの始動は、バッテリーの性能とも大きく関係しているんだ。エンジンのかかりが悪いときも、バッテリーを充電したり交換したりすれば、そのまま修正できることも多い。だから起動がおかしいときは、そのクルマをあきらめる前にお店の人に相談をしてみよう。

ミ:わかったわ。じゃあ、運転席にまわってエンジンをかけるわ。えいっと。うん、スムーズに起動したわね。

マ:起動の確認をしたら、今度は音に注目だ。エンジンが暖まってから、何か変な音がしないか、エンジンの音はなめらかかよく耳を傾けてみよう。

ミ:おかしな音ね。問題があったらどんな音がするのかしら?

マ:ガタガタという音がしたり、うねるような音がしたりするようなら、なにかトラブルをかかえている可能性がある。そんな場合はすぐにお店の人に原因を確認しよう。

ミ:はあい了解よ……。うん、とくにおかしな音はしないわね。

マ:そのままアイドリングをつづけよう。アイドリングが安定するようであればエンジンはとくに問題ないかな。そしてこのときに同時にマフラーの様子も確認してみよう。

ミ:マフラーね。じゃあうしろに回ってみてくるわ。

マ:排気の色が黒すぎないか、変な音がしないか、じっくり様子をみよう。

ミ:……。平気みたいよぉ。

マ:これらの確認ができたら、エンジンを切ろう。

ミ:はい。切りました。

マ:エンジンといえば、よく展示場で大きく空ふかしをしている人がいるね。アクセルの反応を確認するために効果的な方法だけど、まだ購入前であることを考慮すれば度が過ぎる空ふかしは考えものといえる。エンジンを高回転させるときには、一応お店にことわっておこう。

ミ:そうね、購入予定といってもまだお店のものだものね。大事にあつかわないとよね。

 
   
子ぐまのマーくんとミーちゃんの初めての中古車さがし